タクト×ヴァニラ

 夜の風景を映し出すクジラルーム。
 潮騒の音が静かに響く。
 腰を屈めたタクトの頬に、ヴァニラの唇がそっと触れる。
「ッ!?」
「元気が出るおまじない……だそうです。ランファさんが教えてくれました」
 ヴァニラはそう言って、はにかむ。
「ヴァニラ……」
 突然のヴァニラのキスに目を丸くしたままのタクトに、ヴァニラは不安げな表情を浮か
べる。
「あの……タクト……さん」
「あ、ああ。ごめんヴァニラ」
 ヴァニラの表情に気がついたタクトは、その小さな身体を優しく抱きしめる。
「ありがとう、ヴァニラ」
 ヴァニラはそれを聞くと、安心したようにタクトに身体を預けて囁く。
「タクトさん……後は……お任せします」
「それもランファから聞いたのかい?」
 ヴァニラはこくりと頷く。
「でも……男性と女性の営みについては……知っているつもりです」
「知ってるのと経験があるのは違うんだよ、ヴァニラ」
「でしたら……タクトさんが教えてください」
 ヴァニラの深紅の瞳が、ジッとタクトの瞳を見つめる。吸い込まれるようなその瞳に宿
るヴァニラの真剣な想いに答えるように、タクトはヴァニラの唇を奪う。
 ヴァニラの小さな唇をついばむように何度もキスをしながら、タクトはヴァニラの服に
手を掛ける。
 上着を脱がせると、白いスリップが現れる。その下には、スリップよりもさらに白い、
透き通るようなヴァニラの肌がぼんやりと見える。
 スリップの肩ひもにタクトの手が掛かると、流石にヴァニラの肩ががびくんと震えて力
が入るのが分かる。
 タクトは軽く口づけをしてヴァニラを見つめる。
 その目には、普段ヴァニラが見せることのない怯えが浮かんでいた。
「ヴァニラ、大丈夫だから」
「はい……」
 ヴァニラは答えたが、不安の色が消えないのを見て、タクトはヴァニラを抱いたまま浜
辺に腰を降ろす。
「ッ……」
 タクトは、突然のことに驚くヴァニラの身体をやさしく持ち上げて向きを変える。
「これは……恥ずかしいです」
 タクトの足の間に腰を降ろす格好になったヴァニラが、後ろを見て言う。その頬は赤く
染まっていた。
 タクトはスリップの上から、ヴァニラの胸をさわる。
「ぁっ……ぁっ……」
 指が乳輪の中心を通るたびに、その口から小鳥の囀りにも似た声が漏れる。
 やがて、その中心がゆっくりと隆起し始める。タクトがそこを中心に責め立てると、ヴ
ァニラは体の中に走る初めての感覚を押さえるように、口を横一文字に結んで、タクトの
中で微かに身もだえする。
 しばらくその行為を楽しんでいたタクトだったが、ヴァニラが突然身体を固くする。
「ヴァニラ?」
 タクトは心配そうにヴァニラの顔を覗き込む。
「……ぅ」
 小さな声を漏らすブァニラの身体がブルッと一瞬震える。同時に、砂浜を叩く水音が聞
こえる。タクトが音のする方に目をやると、ヴァニラの股間から小水が流れ出していた。
 タクトが驚いてヴァニラのを見返すと、あまりの恥ずかしさからか小さな嗚咽を漏らし
ていた。
「ヴァニラ、とりあえず濡れた服を脱がないと」
 タクトの言葉に、ヴァニラは無言で頷く。
 もぞもぞとスリップを脱いだヴァニラだったが、やはりさっきのショックからか、タク
トの中で、まるで宇宙ウサギのように身体を丸めている。
 タクトはヴァニラの身体に手を伸ばすと、小水で濡れた恥丘をそっと撫でる。
「そ、そんな……タクトさん……汚いです」
「そんなことないさ」
 タクトはヴァニラの身体を腕でしっかりと抱きしめながら、空いている手で恥丘を縦に
走る割れ目を何度も撫でる。まだ誰の手にも触れられたことのないそこは、何人の進入も
許さぬかのように固くその割れ目を閉じていた。
「タクトさん……何か……変です」
 ヴァニラは不安そうにタクトの腕にしがみつく。
「感じてるのかい」
「わかりま……せん」
 今まで感じたことのない感覚に戸惑うヴァニラ。タクトはその首筋にキスをする。
「あ……」
 ヴァニラの割れ目が一瞬ひくつき、その扉を微かに開く。タクトはそれを逃さず、人差
し指をその隙間に潜り込ませる。
「ひっ」
 異物の進入にヴァニラが悲鳴を上げる。
「初めてなのかい?」
「したことは……あります……」
 恥ずかしいのか、それ以上ヴァニラは言わなかったが、指を中に入れたことなど一度も
なかったのだろう。
 タクトは人差し指をゆっくりと抜き差しする。ヴァギナはタクトの指を噛みつくかの様
に締め付ける。
(うーん、最後までするのは無理だな)
 タクトの少し残念そうな表情から察したのか、ヴァニラがおどおどと語りかける。
「……タクトさんがしたいなら、私」
 ヴァニラの言葉に、一瞬タクトの心が揺らぐが、その考えをタクトは振り払う。そのま
ま劣情に任せてヴァニラを犯すのは簡単だし、その事でヴァニラが自分のことを嫌うこと
は無いと分かっていても、ヴァニラにそれだけの負担をさせることは出来なかった。
「いいんだよ」
 とはいったものの、タクトのものはズボンの中で痛いほどに勃起していた。しかも、ヴ
ァニラの先程の言葉に反応したのか、ビクビクと先走り液を走らせて臨戦態勢を取ってい
た。
「うーーーーん…………おっ!」
 しばし考えていたタクトは、何かを思いついたのかごそごそと身体を動かす。
「タクト……さん?」
 ヴァニラは不思議そうに首を傾げる。タクトがヴァニラの身体を抱え上げてズボンの
チャックを下げると、そこからビンッとペニスが飛び出す。
 タクトはヴァニラのお尻の割れ目に標準を合わせると、ヴァニラの身体をゆっくりと下
に降ろす。
 にゅるん
「あっ」
 先走り液で濡れていたタクトの亀頭を、ヴァニラのお尻の割れ目がしっかりとくわえ込
む。
「こ、こんなところに……タクトさんの……」
 性器のの名を口に出すのが恥ずかしいのか、ヴァニラは言葉を切る。
「こういうやり方もあるんだよ」
 タクトはそう言って腰をゆっくりと動かす。
「知りません……でした」
 タクトはヴァニラの尻肉を感じながら、ヴァニラのヴァギナへの愛撫を再び始める。
「あ……お尻を……突いてます……ひゃっ」
 後ろに気を取られていたヴァニラは、前からの責めに不意をつかれる。
 お尻の割れ目にはタクトの亀頭が潜り込んで暴れ、前の割れ目にはタクトの指が潜り込
み、その中を掻き回す。
「ひ……ひゃぁ、こんなの……」
 これは嫌悪感ではない。快楽というものをハッキリと認識したヴァニラは無意識のうち
に腰をゆっくりと動かし始める。腰を前に動かしてタクトの指を深くに誘い、後ろに動か
してタクトの竿をしごきあげる。タクトもその動きに指と腰の動きを合わせながら、徐々
にスピードを上げて、自身の快楽を貪り始める。
「た、タクトさん……なにか……出ます……またッ」
 タクトの指をを締め付けていたヴァニラの割れ目がプルプルと震える。
「ヴァニラ、イキそうなのかい?」
「イク……こ、れが……イクという、感覚なのですか」
 限界が近いのか、タクトに問いかける言葉もとぎれとぎれになっている。
「あ……あんっ、た、タクト……タクトさんッ」
 ヴァニラが切なげにカン高い声を上げ、ヴァギナがタクトの指を短い間隔で締め上げる。
 キュ……キュ……キュ……
 本来男性の性器から注がれる精液を絞りとるための動きなのだろうか。三度収縮を繰返
したヴァニラの性器は突然緩み、タクトの指を解放する。その指先には愛液に濡れ、そし
て微かに赤く染まっていた。ヴァニラの処女膜を破りこそしなかったものの、傷つけたよ
うだ。
「ほら、ヴァニラ。これがヴァニラがオレを受け入れてくれた証だよ」
 眼前に差し出された、愛液と純血に濡れたタクトの指をボーッと見つめていたヴァニラ
は、やがて口を近づける。その可愛らしい唇を割って現れた舌が、タクトの指先に付いた
ものぺろぺろと舐め取る。
 その光景に、タクトのものが限界を超える。
「ぎっ」
 奥歯を噛みしめて射精を一瞬堪えたタクトは、ヴァニラの顔に手を伸ばして振り向かせ
ると、その舌を口腔に含む。タクトはヴァニラの愛液と血の味に酔いながら、ヴァニラの
尻肉の間にペニスを押しつけて一気にしごき上げる。
「ヴァニラ、出すよッ」
「え?」
 タクトの声に、ヴァニラは正気を取り戻す。
 ドプッ
 溜まってたタクトの濃い精液が、ヴァニラのお尻の割れ目を流れる。
「熱ッ」
 思わず腰を浮かせたヴァニラの尻肉に、タクトの放つ2射目3射目が放たれ、精液でベ
トベトに濡らす。
 再び降ろされる尻肉に、タクトのペニスはごぽごぽと鈍い射精を繰り返し、二人の間を
ドロドロとした白濁液で満たした。


「恥ずかしくて……痛くて……死にそうでした」
 海で身体を洗った二人は生まれたままの姿で抱き合い、浜辺に転がる。
「じゃあ、しないほうがいいかな」
 ヴァニラはタクトの胸に身体を預ける。
「タクトさんは、意地悪です」
 タクトは頬を赤く染めて呟くヴァニラを抱きしめ、その頬にお詫びのキスをした。
「今度は……最後までちゃんと教えてください」
「ああ、この戦いが終わったらね」
 二人はそのまま潮騒の響きに身を任せ、最後の戦いまでの短い時を過ごすのだった。



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