タクト×フォルテ

 2度にわたる皇国の危機を救った功績によって与えられた30日間の休暇。多くの乗組
員達もエルシオールを離れているせいか、その艦内は閑散としていた。
「勘弁願いたいよなぁ、全く」
 そう言って、タクトは伸びをしながら、艦内通路をブラブラと歩く。
 戦いの後、フォルテとのたった2人の舞踏会、そしてディナーにカジノ。そのまま休暇
に入る予定にしていたタクトだったが、「救国の英雄」タクト・マイヤーズは、すんなり
と休暇に入ることを許されなかった。軍政財界のお偉いさんからの面会希望、学校や企業
からの公演依頼などが殺到し、それらの行事を一通り断わる事に最初の四日間を消費して
しまったのだ。
 フォルテはと言えば、休暇の初日に他のエンジェル隊のみんなに引っ張られてリゾート
へバカンスに出たらしいが、それは正解だったのかもしれない。あのまま本星に残ってい
たら、タクトと一緒にワイドショーネタにされていたのは間違いないだろう。
 とにかく、ようやく休暇に入ることのできたタクトだったが、半年も離れ離れになって
いたエンジェル隊のみんなのバカンスを邪魔をするのも悪い気がして、タクトの足は自然
と白き月に繋留されたエルシオールに向いていた。
「かと言って、みんなが帰ってくるまで一人で過ごすのもなぁ」
 タクトはぼやきながら司令官室に入る。
「とりあえずテレビでも……」
 部屋に入ったタクトがそう言いながら応接スペースのテレビに目をやると、見なれた人
物がバスタオル一枚でくつろいでいた。
「おや、タクト。ようやくお帰りかい?」
 その女性は驚くタクトを前に、まるで当然の様にそう言うと、そのあられもない姿のま
ま椅子から立ちあがり、部屋に置かれたコーヒーメーカーからコーヒーを注いでタクトに
渡す。
「とりあえず一杯飲みなよ、大変だったろ」
「あ、ああ」
 いつものクセで、タクトはカップを受け取ると、コーヒーに口をつける。
「ところで、フォルテはなんで……」
「ああ、今エルシオールのオーバーホールをやっててね。あたしの部屋もシャワーなんか
が使えないんだよ。それで整備に確認したら、司令官の部屋はまだ使えるっていうんで
ちょっと失礼させてもらったのさ」
「いや、そうじゃなくて。フォルテは他のみんなとバカンスに行ったんじゃ」
「なんだい、そのことかい」
「なんだって、半年も離れてたんだ、みんなと話すこともあったんじゃないのか」
 タクトはそう言いながらソファーに座る。
「まあ、半年間離れてたっていても、連絡のやり取りをしてなかったわけじゃないだろ。
だから、そんなに話すことがあるわけでもないからね。みんなも今ごろ思い思いの場所で
休暇を楽しんでるさ」
「フォルテはいいのかい?」
「何が?」
「いや、折角の休暇なのに、ここに居たら何の意味もないだろ」
 タクトの言葉に、フォルテは口元に笑みを浮かべる。
「意味はあるさ、ここならあんたと2人っきりで休暇を過ごせるじゃないか」
 そう言うと、フォルテはタクトの横に座る。
「ようやくゆっくりできる時間ができたんだ。それなら惚れた相手と一緒に居たいと思う
のは自然だろ」
「そうだな」
 2人はそのまましばらく無言で見詰め合っていたが、やがてどちらからというでもなく
目を閉じて口付けを交わす。
「ん……?」
 フォルテは首を傾げると、タクトを引き離してその髪の匂いを嗅ぐ。
「なぁ、タクト、一つ聞きたいんだけど。ちゃんと風呂に入ってたのかい」
「いや、忙しかったから」
「4日間ずっと?」
「ああ」
 平然と答えるタクトに、フォルテは唖然とする。
「……タクト、直ぐにシャワーを浴びてきな」
「ずっとデスクワークだったし、そんなに臭うかな?」
「いいからッ」
 フォルテは拳銃をタクトに向ける。
「フォ、フォルテ、その銃はどこから……」
 至極もっともな質問である。
「淑女の嗜みってやつさ」
「それは回答になってないと――」
 タクトの言葉を遮るように、フォルテは拳銃をタクトの額に押し当てる。
「さぁ、その口からクソつまらない質問を垂れ流す暇があったら、さっさとシャワーをお
浴び下さい、この微笑司令官殿」
「さ、サー、イエッサー」
 タクトは敬礼をすると慌ててシャワー室に飛びこむ。
「やれやれ。どうしてあたしはあんなやつに惚れちまったんだろうねぇ」
 溜息をつくフォルテの耳に、シャワーの水音が響く。
「…………」
 フォルテは、ふと何かを思いついて立ち上がると、タクトの居るシャワー室に足を向け
た。
 ガチャ
 シャワーを浴びていたタクトが音のした方を向くと、そこには一糸まとわぬ姿のフォル
テの姿があった。
「あ……」
 湯煙のなかに薄っすらと浮かぶフォルテの身体のラインに、タクトは思わず見とれる。
「な、なんだいまじまじと。別に初めて見るわけじゃないだろ」
 タクトの視線を感じたのか、フォルテは少し頬を染めて、両手で胸と股間を隠してしま
う。
「いや、そうなんだけど……なんかこういう場所だと……」
 タクトがぐだぐだと言い訳の様な返事をしているうちに、フォルテはタクトとの距離を
縮めると、その肩を掴んで半ば強引に背中を向けさせて腰掛けに座らせる。
「さあ、司令官殿、お背中をお流しましょうか」
「えっ?」
 タクトが振り向く間もなく、フォルテがタクトの後ろから抱きつく。同時に、背中にフ
ォルテの乳房が当たる。おそらくボディーソープを塗ったのだろう、遠慮なく押しつけら
れる柔らかい双丘が、ぬるぬるとタクトの背中をこする。
「どうだい、タクト」
 肩越し覗き込むフォルテは、タクトに勝ち誇ったように笑みを向ける。
「あ、ああ。これは……なんかいいなぁ」
「そうかい?」
 フォルテはそう言いながら、手をタクトの股間に伸ばす。
「お、おい」
 すでに硬くなっていたタクトのものを、フォルテが掴む。
「あはっ、確かに良いみたいだね」
「たははは」
 何時も通りの遠慮のないフォルテに、タクトは苦笑する。
「とりあえず、一発抜いとこうか」
 フォルテはそう言って、タクトのものをしごき始める。司令官室でお預けを食らって、
臨戦状態のままだったタクト少々刺激が強かった。
「ぅっ」
 タクトは思わず歯を食いしばって射精に耐える。
「おや、頑張るじゃないか」
「舐めて貰っちゃこまるなぁ」
 強がりを言ってはみるが、それしか出来ないというのが正直なところだった。
「それじゃあ」
 フォルテは、タクトの先に漏れ出た先走り液を指で弾くと、鈴口を人差し指でグリグリ
と刺激する。
「これでどうだい?」
「な、なんの」
 フォルテはタクトの耳たぶを軽く咥えて舌先を這わせながら、身体をさらに密着させる。
「これでもかい」
 親指と人差し指で作った輪っかで亀頭を締めながら、残りの指で竿を揉む。
「ぅあ……」
 タクトが2度目の射精感に耐えようとすると、突然フォルテがタクトの耳たぶに歯を立
てる。
「痛ッ」
 そちらに気を取られた瞬間、タクトのペニスがドクンッと脈打ち、先端から精液を吹き
出す。
「おや、ずいぶんと溜まってたんだね」
 指に絡みついたタクトの白濁液を口でなめ取りながら、フォルテは独り言のように言う。
「フォ、フォルテ。今のはずるいぞ」
 タクトは耳たぶを押さえながら訴える。
「あはははは、悪い悪い。ちょっと調子にのっちまってね」
 そう言いながら、フォルテはタクトに背を向ける。
「今度はあんたにやらせてやるからさ」
「旨くはぐらかされたような気がするよ」
 タクトはそう言いながら、フォルテの身体を後ろから抱く。フォルテのお腹の辺りをさ
すりながら、徐々に手を上へと滑らせ、たわわに実った見事な双丘を掴む。ボディーシャ
ンプーに濡れたフォルテの乳房は、タクトが手にほんの少し力を入れただけで、その手の
中からぬるりと滑りぬける。その度に、はっきりと分かるほどに勃起した乳首が指の間で
弾かれる。
「ん……タクトの指で、弾かれてる」
「なんだ、もうこんなになってるんだ。フォルテはエッチだなぁ」
「そんなこと……ぁ」
「じゃあ、下の方はどうかな」
 タクトはフォルテの双丘から手を離すと、その背中を押す。フォルテはタクトの促すま
ま、両手をそばにあった腰掛けにおいて四つん這いになる。バランスを取るために自然と
開いた脚の内側を伝って、ドロリとした体液が中から漏れるのを感じて、フォルテの身体
が一瞬強張る。
 先ほどまでのタクトへの愛撫で、フォルテ自身もすっかり準備が出来上がっていたのだ。
「なあ、タクト……」
「まだダメだよ」
 フォルテの物欲しげな呼びかけを無下に断わると、タクトは手をフォルテの股間に伸ば
す。
「ちょっ、ちょっと待ってく――」
 慌てるフォルテを無視して、タクトは指先でクレヴァスからアヌスの間を撫で上げる。
「ひっ」
 フォルテの予想外の反応に気をよくしたタクトは、何度も撫でる。時々菊門で指を止め
て軽く指先を押し当てるだけで、フォルテの腰がガクガクと震える。
「フォルテはこっちの経験は無いのかな」
 タクトはアヌスの入り口をなぞる様に指を動かす。
「あ、あたりまえだろ。そんな変態みたいな真似が出来るわけないじゃないか」
「でも感じてるんだ」
 タクトの言葉に、フォルテは顔を真っ赤に染める。
「そ、それは」
 何時もの威勢の良さは消え、ぼそぼそと消え入りそうな声で答える。
「それは?」
 タクトはフォルテの菊門を弄りながら、上擦った声で聞く。
「その、あ……あんただからさ」
 フォルテはそう言ってそっぽを向いてしまう。タクトはと言えば、フォルテの言葉に思
わず手が止まっている。
「な、なんか……言葉に出されると恥ずかしいなぁ」
「あ、あたしだって同じだよッ」
 2人とも、妙にぎこちない雰囲気で目を合わせる。
「その……そろそろいいかな」
「あ、ああ。き、来ておくれ」
 タクトは深呼吸で平静を保とうとして、この状況でそんなことを考えている自分に思わ
ず苦笑いを浮かべる。
「なんだい、気持ち悪いね」
 タクトの表情に、フォルテは軽く眉をひそめる。
「馬鹿馬鹿しく聞こえるかもしれないけど、初めてフォルテを抱くような気がしてね」
「おや、タクト。あんたもかい」
 フォルテは目を丸くして微笑む。
「ま、まあ、そういう気分もいいじゃないか。乙女の相手も悪くはないだろ」
「乙女……ねぇ」
「なんだいタクト、何か文句があるのかい」
「いえいえ、お嬢様」
 タクトは軽口を叩きながら、フォルテの腰に手を掛ける。
 その時、フォルテがふと気がついた様に振り向く。
「タクト、念のため言っとくけど、後ろに入れたら蜂巣だよッ」
「はいはい」
「本気だからね」
「わ、分かってるって」
 タクトは平静を装いながら、狙いをアヌスからヴァギナへと移す。
(なんか、本当にやりかねないなぁ)
「何か言ったかい?」
「い、いや。別に」
 タクトはとぼけると、気を取り直して、フォルテの熱く火照った密壺に肉棒を突く立て
る。
 ヌルンッ
 お預けを食らったままだったフォルテの秘所は、タクトのモノを何の抵抗もなく飲み込
む。
「フォルテの中、どろどろじゃないか」
 タクトが腰をゆっくりと動かすたびに、シャワー室の中にぐちゅぐちゅと淫音が響く。
フォルテも、タクトの動きに合わせて腰を動かし、さらに奥まで挿入を促す。ヌルヌルと
した液体が、挿入の度に奥から押し出されて、フォルテの内股を濡らす。
「奥で……タクトの……ひぁ、先っぽが……」
 子宮の入り口をタクトの亀頭が軽く小突く度に、フォルテの身体が戦慄く。
「くっ」
 フォルテの内壁がタクトに絡みつきながら、さらに奥へと誘う。その熱く溶けるような
感覚に、タクトの脳髄がジリジリと焼け付く。
「おやぁ、司令官殿。もう終りかい」
「な、なんの」
 タクトは、フォルテの尻を掴んでいた手を少しずらすと、親指をフォルテの菊門に押し
込む。
「ひぎっ」
 突然の進入、フォルテがうめき声を上げる。
「ふふふふ。どうだ、フォルテ」
「ど、どうだって。ちょっと、やめとくれっ」
 タクトは腰をゆっくりと動かしながら、アヌスの中の親指をグリグリと動かす。
「フォルテのお尻が、オレの親指を締め付けてる」
「い、入れたら蜂巣にするってっ……あんっ」
 タクトは腰を突き上げる。
「それはこっちに入ってるだろ」
「そ、んな……はぁ……言い訳が……通じるとでも」
「通じるさ。だってこんなに喜んでるじゃないか」
「っ!」
 フォルテは図星を突かれた恥ずかしさからか、顔を伏せてしまう。
「も、もうしらないよ。勝手にしなっ」
「じゃあ、そうさせてもらうよ」
 タクトは腰の動きを速くする。同時に、アヌスに挿入した親指をその中で小刻みに動か
す。直腸と膣、薄皮一枚を隔てて動くタクトを感じて、フォルテの膣がキュッとしまる。
「フォルテ、出すぞ」
「タクトッ」
 フォルテの中に、タクトの濃い白濁液がたっぷりと注ぎ込まれる。すでに膣内を満たし
ていた多量の分泌液と混ざり合った白濁液は、射精と同時に奥まで挿入されたタクトの肉
棒に押し出されて、二人の結合部からゴポっ、ゴポっと鈍い音を立てて、漏れ出す。ドロ
ッとした二人の体液は、フォルテのお尻の谷間を通り、背中へと流れて広がる。その上に
身体を倒したタクトは、フォルテの耳に囁く。
「また……シャワー浴びなきゃな」
「……バカ」
「おやおや、救国の英雄様がだらしないじゃないか」
 フォルテはベッドの中でシーツにくるまったまま、横で転がっているタクトを見てため
息をつく。
「4日間休んでなかったんだから、勘弁してくれよ」
「まあ、まだ休みはたっぷりあるんだから、しっかり休んでおくんだよ」
「とほほほ」
「そこでふてない、ふてない。次は……」
 フォルテは、タクトの耳に口を寄せる。
「うしろでさせてやるからさ」
「えっ」
 フォルテの言葉に、タクトは耳を疑う。
「そ、そんな大きな声を出すんじゃないよ。まったく、こっちがびっくりするじゃないか」
「い、いや。だってあんなに嫌がってたのに」
「あんたがあたしに火をつけたんだよ。この責任は最後まできっちり取って貰わないとね
ぇ」
 フォルテの艶のある笑みにタクトのモノが反応する。
「ん?、どうしたんだい」
 突然黙り込んだタクトにフォルテが首を傾げた瞬間――
「フォルテッ、今から責任を取るよッ」
 タクトが突然フォルテに襲いかかる。
「ちょっ、ちょっとまっとくれよ。今すぐなんて誰も――ひぃ」
「オレは責任感の強い男なんだ」
「どの口で、あぁん、そんなことを言ってるんだい」
「この口だよ」
 タクトはそう言ってフォルテに口づけをする。
「ん……全く、うちの司令官殿は口だけは達者だねぇ」
「口だけじゃないさ」
「それはぜひ確かめたいね」
 二人はベッドの上で再び絡み合う。休暇はまだ始ったばかりだ。



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