タクト×フォルテ

 大晦日。
 本来、一年の締めくくりとして静かに新年を迎える日なのだか、それとは無関係に過ご
す二人がいた。
「くぅーーー、なんとか年内には終わったぁ……」
 タクトは整理の終わった書類の山を前に、机に倒れこむ。
「まったく、仕事くらい終わらせといてくれよ」
 フォルテの言葉に、タクトは頭を掻く。
「いや、いつの間にか溜まっててね」
「気が付いたら、年内に終わらないほど溜まっていたって言うんだろ」
「あははは、面目ない」
「まあ、来年はなしにしとくれよ」
「分かったよ。ところで、みんなはもう出かけたかな」
「少し前に出発するって連絡が来てたよ」
 フォルテを除いたエンジェル隊の面々は、ちとせの誘いで近くの星にある神社とやらに
出かけたらしい。
「ちとせの故郷の習慣もおもしろいね」
「そうだねぇ。聞いたところだとミルフィーの故郷に近い感じがするけど、それ以上に昔
の習慣が色濃く残ってるみたいだね」
 実際、物珍しさもあって、エルシオールの艦内でもちょっとしたブームになっている。
 二人が片付けを終え、いつもの通りソファーに腰掛けてコーヒーで一息入れていると、
艦内放送が流れる。
「みなさん、新年明けましておめでとうございます。トランスバーユ皇国は平穏な新年を
迎えています……」
「おめでとう、フォルテ」
「おめでとう、タクト」
 二人は互いに肩を抱き寄せ、軽くキスを交わす。
 最初は気恥ずかしさもあったが、いまでは挨拶のように自然と交わせる。もちろん二人
っきりのときだけだが。
「ってタクト、なにをしてるんだい」
 フォルテの指が、胸元に滑り込んだタクトの手の甲をつねる。
「てててて」
 慌ててタクトは手を引き抜く。
「まったく、新年くらい静かに迎えようって気にならないのかい」
「いやぁ、せっかく久しぶりに二人きりになったんだし」
「まったく、少しはムードってものを」
 タクトはいきなり、ソファーの上にフォルテを押し倒す。
「きゃっ」
 可愛らしい悲鳴に、思わずタクトはドキリとする。もっとも、一番驚いたのはフォルテ
本人らしく、驚いた表情のまま、両手を口に当てている。
 いつもとは違うシュチエーションに、タクトは意識せずに大胆になる。
 フォルテの脚を強引に広げると、右脚をソファーの背もたれに乗せて固定し、左足を床
に着かせる。いつもならじっくりと時間を掛ける行為だが、タクトはフォルテの股間に手
を刺し入れると、秘所を覆う布地の横から強引に指をねじ込む。
「っタクト、まだ、くあっ」
 まだ準備の出来ていない秘所のなかにタクトの指がねじ込まれ、フォルテは苦痛に顔を
歪める。タクトはフォルテの乾いたままの膣壁を、揃えた二本の指で円を描くように動か
して嬲る。
「可愛いよフォルテ」
 タクトはそう言ってキスをしようとするが、フォルテはぷいっと顔を背ける。タクトは
やれやれといった表情でフォルテの顎を掴んで強引に振り向かせると、その唇を強引に奪
う。フォルテの唇は微かに震え、硬く閉じている。
 タクトは入り口を責めていた指を一本増やして三本にすると、一気に奥まで挿入する。
突然の進入に抗うように、柔肉がきゅっと締まってその進路を塞ぐが、タクトは構わず二
度三度と絡みつく内壁を掻き分けて挿入を繰り返す。
「か、はっ」
 フォルテの口が大きく開く。タクトは口を広げてフォルテの唇に重ねる。どろりととし
た唾液が、フォルテの口腔に流れ込む。
「っ!?」
 いきなり流れ込む液体がフォルテの気管に流れ込む。
「うっ、げほっ、げほっ、げほっ、げほっ」
 むせるフォルテの身体がくの字に曲がろうとするが、タクトは顎をつかんだままその身
体をソファーに押し付ける。
「けほ、けほ、けほ、けほ……う、ぅぅう」
 口から泡混じりの唾液をこぼしながら、フォルテはソファーの上でぐったりと身体を横
たえる。
 タクトは殆ど濡れていないフォルテの秘所から指を抜くと、すばやく服を脱ぐ。
「タク……ト?」
 のそりと首を起こしたフォルテが見たのは、準備の出来ていない自分へ挿入をしようと
するタクトの姿だった。
「や、やめてっ」
 必死で身体を動かして逃げようとするが、すぐに頭にソファーの背もたれがぶつかって
行く手を阻む。タクトはフォルテの腰を掴んで引き寄せると、その割れ目に自身の亀頭を
合わせる。
「まだ濡れてないけど、大丈夫だね」
 タクトは言うが早いか、腰を前に進める。
「大丈夫なわけな……くぅっ」
 大陰唇を巻き込みながら、ズルズルとタクトが押し込まれる。
「う……ぐ……」
 ファルテのくぐもったうめき声を聞きながら、タクトは小陰唇の入り口で挿入を止める
と、腰を動かしてフォルテの中をじっくりと味わう。
「まだ濡れてないからかな、フォルテのごつごつした入り口がいつもよりはっきりと分か
るよ」
 小陰唇を亀頭の先で小突きながら、フォルテの耳元でタクトはささやく。
「い、いやぁ、やめとくれ」
「だめだよ、まだまだこれからなんだから」
 弱々しいフォルテの反応に、タクトの中に「フォルテをもっといじめたい」という感覚
がふつふつと湧き起こる。
「そろそろ奥まで入れようか」
「だめ、だめだよタクトっ」
「だーめ」
 タクトは子供をあやすように様に言うと。びくびくと脈打つ肉棒を一気に押し込む。
「ひぎぃっ」
 まだ準備の出来ていないフォルテの中は、いつもの熱く熟した蜜壷ではなく、まるで処
女のような堅く狭い肉壁に包まれていた。
「フォルテそんなに締め付けたらすぐに出ちゃうよ」
 そう言いながら、タクトは腰の動きを速める。
「ひはっ、う、んん、く、はぁ、はぁ、はぁ、はぁっん」
 タクトの突き上げに、フォルテはただ悲鳴をあげ、頬を涙で濡らすだけだった。
 やがてタクトの動きが不意に止まると同時に、フォルテの乾いた膣内に濃い白濁液が注
ぎ込まれる。
 射精の間隔に合わせるように、フォルテの腰が無意識のうちにビクビクと動き、精液を
子宮の奥へと飲み込んでいく。
「あぁ。良かったよ」
「タクト……もう、いいだろ」
 天井を虚ろに仰いだまま、フォルテはヨロヨロと身体を起こそうとする。
「こんな機会はめったにないからね、もう少し楽しませてもらうよ」
 フォルテの身体が一瞬震えるが、すぐに身体をソファーに預けると、嘆息して呟く。
「分かったよ、もう好きにしな」
 タクトはその言葉を聞くやいなや、フォルテの服のスリットに手を掛けて、一気に引き
千切る。
「た、タクト」
「心配要らないって、フォルテの服はここのクローゼットにも入ってるだろ」
 タクトはフォルテの中からペニスを引き抜いてその身体に跨ると、豊かな二つのふくら
みの間に精液と少量の膣内分泌液に濡れた自身を挟み込む。
「いやぁ、フォルテのおっぱいは大きくて便利だなぁ」
「別にあんたの為に大きくなったんじゃないよ」
「ふーん」
 タクトは面白くなさげに呟くと、フォルテの双丘を思いっきり握って引き寄せる。
「くっ」
 苦痛にゆがむフォルテの顔を見下ろしながら、タクトはひたすら腰を動かす。タクトの
ペニスがその狭間を嬲るたびに、重量感のある乳房が揺れる。
 胸にはタクトの指が食い込み、いびつな形で犯される乳房の上、ピンク色の乳輪の中央
では、乳首が痛々しいほどに勃起している。
 タクトは乳首を指先で弾きながら、乳房の感触を存分に味わう。
「くぅ、そろそろ出るよ」
 タクトはおもっいっきり腰を突き出すと、フォルテの顔に向けて射精する。
 胸の谷間を割って、フォルテの眼前に突き出されたペニスは、その顔に向けてスペルマ
をぶちまける。
 フォルテはその髪に、額に、口に、頬に。およそ考えられる顔の全ての部分に濃い液体
が絡みつく。その光景に満足したように、タクトは射精を終えるとフォルテから離れ、身
体をソファーに静めて目を閉じる。
「……ぷっ」
 そんなタクトの顔を見て、フォルテが吹き出す。
「なんだよ」
「いや、散々こんなことしたあんたが、いきなりそんな子供の寝顔みたいな顔を見せると
はね」
「この顔は生まれつきだよ」
「ははは、やっぱりタクトはタクトだ」
「そんな顔で言われてもね」
「こんな顔にしたのはあんただろ。あーあ、こんなにかけて」
 フォルテはタクトが破った服の切れ端を手に取ると顔を拭く。
「タクト、風呂で身体を洗ってもらえるかな」
 フォルテは身体を擦りながら立ち上がる。
「分かったよ」
 散々無茶をして、この程度のわがままを聞くだけで許してもらえるのならと、タクトは
苦笑しながら立ち上がった。
「まったく、アタシの司令官殿は無茶をしてくれるよ」
「ごめん、ちょっと調子に乗り過ぎたかな」
 風呂上りで濡れた身体を、互いに舌で舐め取り、絡めあいながら、二人はソファーの上で睦みあう。
「まあ、こういうのも新鮮でよかったけどね。ただし、いつもは御免だよ」
「分かったよ」
 タクトはそう言いながら、フォルテの乳房にはっきりと残る手形の痣をいたわるように舐め、キスをする。
「これじゃあ、いつもの服は着れないねぇ」
「痣が消えるまで、ここに一緒に居るかい」
 そう言いながら、タクトはつんと硬くなっている乳首を舐め上げる。
「んっ、なにを言ってるんだい」
 フォルテはタクトの陰嚢を手のひらで優しく包んで揉みしだく。 
 二人はそのまま何も言わずに身体を寄せ合い、共に眠りに沈むまで、幾度となく交わりを繰り返した。
 早朝、けたたましく来客を告げるブザーが鳴る。
「ん……誰だぁ」
 寝ぼけた頭のまま、タクトはもそもそとベッドを出る。
「ふぁぁぁぁい、いまでまふよぉぉぉぉ」
 タクトがドアの横のモニタを見ると、エンジェル隊のみんなが立っていた。
「こんなに早くどうしたんだい」
 そう言いながら、タクトはドアを開ける。
「タクトさん、おけましておめでとうございます」
 頭を下げながらミントが入ってくる。
「おめでとう、タクト」
 ランファは相変わらずだ。
「あけましておめでとうございます、タクトさん」
 お正月で着飾っているのは分かるが、フリルの多い服を着ているせいでいつもに増して幼く見える。
「よけいなお世話ですわ」
(ごめん)
 タクトは心の中で謝る。
「……あけましておめでとうございます」
 逆にヴァニラは、いつもと全く変わらない格好だ。
「タクト司令官、あけましておめでとうございます」
 ちとせはさすが礼儀正しいと言うべきか、振袖を自然に着こなしている。
「あ、ああ、おめでとう。みんな揃ってどうしたんだい」
 タクトの疑問に、ミルフィーユが答える。
「実はお年玉をもらいに来たんです」
「お年玉?」
 聞きなれない言葉にタクトが首を傾げていると、ランファが口を出す。
「要するに、年上の人が、年下の人にお金を上げる事を言うの。だから頂戴」
「はぁ?そんな都合のいいものが――」
「あら、ありますわよ」
「いいっ!?」
「ちゃーんと、古い文献にも載っていますわ」
「……」
 ヴァニラが無言でタクトの寝巻きを引っ張り手を差し出す。
「すみません。私の故郷の習慣を話したら、先輩方がすぐに行こうとおっしゃって。最初はお姉さ……いえ、フォルテ先輩の部屋を尋ねたのですが、いらっしゃらないようでしたのでこちらに……」
 ちとせが、ばつが悪そうに頭を下げる。
「い、いや……とほほほほ」
 タクトが溜息をついていると、奥の部屋からフォルテが出てくる。
「なんだいタクト。こんなに早くか……ら……」
「ああ、フォルテ。実はみんなが……って!」
 タクトのシャツを羽織っただけの姿で現われたフォルテに、全員の視線が集まる。
「あれ、フォルテさんこんなところに居たんですか、探しましたよ」
「二人でってことは……ああ、熱い熱い」
「まぁ、お二人とも。昨日の夜はさぞ激しかったのでしょうね」
「……(赤)」
「司令と先輩が……一緒の部屋で……きゅぅっ」
「わあっ、ちとせが倒れたッ」
「ええっ、ど、どうしましょう」
「み、み、水は何処なのっ」
「ああ、水なら冷蔵庫のドアのとこに冷えたのがあるよ」
「あら、フォルテさんよく知っておいでですのね」
「そんなことより、フォルテは服、服」
「水……ありました」
「ちとせさん、しっかりして下さい」
 ドタバタの中、タクトはお年玉のことをすっかり忘れたであろうエンジェル隊の面々を見て安堵の溜息をつく。もっとも、このあとフォルテとのことを散々聞かれることを考えると、お年玉の方が安かったのかもしれないが。
 まあなんにせよ、今年もエンジェル隊の面々は相も変わらずのようだ。




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