タクト×ミント

「あ……れぇ……?」
「タクト……さん? どうされましたの?」
ここはエルシオールの司令官室。時計は9時を回ったところであろうか。
司令官室の中は暗く、シェードの付いたスタンドの淡い光のみが
ベッドの上でいつものように愛し合っている二人……タクトとミントを照らしていた。
「ウソ……だろ……? なんで……?」
タクトが上位で、ミントが下位になって、これから挿入しようというところなのだが、
なにか様子がおかしい。
「だ……めだぁ……ミント……ごめん……」
「そんな……!」
タクトはガバッ、と起き上がり、ガックリとうなだれた。
「わたくしの躰って……そんなに魅力……ありませんの……?
 そうですわよね……フォルテさんや蘭花さんみたいに……胸もないですし……」
ミントは耳をぺたんと寝かしながら言った。目じりには、うっすらと涙が浮かんでいた。
「ち……違うよミント! ただ今日は調子が悪いってだけで…」
「わたくしに飽きてしまわれたのですわね!?」
「そ……そんな……違……」
ぱしんっ!!
「タクトさんの……バカぁ!!」
いつの間にか服を着込んでいたミントは、泣きながら司令官室を飛び出していった。
「ミント……違う! 誤解だっ、話を聞いてくれぇー!! こんちきしょー!!!」
素っ裸のタクトの声は、ミントに聞こえるはずもなく、空しく司令官室に響いていった。
司令官の威厳なんてあったもんじゃない。
「入るか……入らないか……入るか……入らないか……」
ある扉の前で怪しくうろつく司令官。はっきり言って、すごくあやしい。
「やっぱり……行くっきゃない。失礼します」
思いっきりタクトが扉を開けると、ナノペットとじゃれているヴァニラ、そして
白衣の女性がコーヒーを啜りながらくつろいでいた。
ここは儀礼艦エルシオール内部の医務室。
彼女はケーラといい、エルシオールの乗組員の心身のケアを行っている人物だ。
ちなみに、ヴァニラはエンジェル隊の仕事が無い時は
常にケーラのそばにおり、その助手を務めている。
「すみません、ケーラ先生……こんなに遅くに……
 非常識とは思ったのですが」
「いいのよ、マイヤーズ指令。指令なんてそんなにヒマじゃないんでしょう?」
「ええ、まあ……」
(いつも遊んでばかりですが……)
ヴァニラは、ナノペットにしか聞こえないように呟いた。
「……はぁ……」
「……どうしたの? そんなに青ざめて。何か心配事?」
ケーラが心配そうに言う。
「はあ、ちょっと相談したい事があるんですけど……
 ヴァニラ、ちょっと席を外してくれないかな?」
「……わかりました……」
ヴァニラはそう言うと、ナノペットをちょこんと肩に乗せ、
おもむろに医務室を後にした。
「……ヴァニラに知られたらまずい事なの?」
「……はぁ……じゃあ……お話します……誰にも言わないでくださいね?」
「言うわけないでしょうが。そんなに私、口軽く見える?」
「……見えます」
「…………殴るわよ?」
「冗談ですよ、冗談……」
とても冗談の言えそうな顔色ではないのだが。
「実は……」
タクトは、淡々と語りだした。
「……というわけです」
「毎晩御盛んだこと……聞いてるこっちが恥ずかしいわ……」
ケーラは顔を真っ赤にして頬杖をついた。
そして視線をタクトから逸らし、しばらく考え込む。そして、口を開いた。
「多分、ストレスによる勃起障害ね……」
「勃起障害……!? それって……インポ!!?」
タクトはマジかよ!? な気分で思い切り叫んだ。
「そーね。でも慢性的なものではないと思うわ。だから安心して」
「……マジで…? ……この歳で!?」
「普通はこんな若くからなんて、まずならないんだけどね……
 ホント中間管理職って大変ねぇ……ご愁傷様」
タクトはぐいっとケーラに顔を近づける。
「治らないんですか?」
ケーラはタクトの迫力に少したじろぎながら、答える。
「そのうち治るわよ。まあ、できるだけストレス溜めないようにして……ね
 あとは栄養とって、早く寝る事」
「今すぐ……今すぐ治らないんですか!?」
今度はおでこを押し付けるタクト。流石のケーラもタクトの頭をドついた。
「無理! 暑苦しいわよ指令!」
「痛ってぇ……すいません……」
それでもめげずに続けるタクト。しつこい。
「ほら……薬とか……バイア○ラとか無いんですか!?」
ケーラはそんなタクトに向かって、まるで崖から突き落とすような冷淡な口調で答えた。
「ただでさえ戦時中の艦なんて性欲の吹き溜まりみたいな所に
 そんな薬があると思う?
 あなたがしてる事、普通軍ではご法度なのよ?」
「……ですよね……」
「まあ、がんばりなさい、マイヤーズ指令! 明日があるさ!!」
ケーラは女なのに男らしく、タクトの背中をばんばん叩いた。
司令官室への帰り道の事。
「タクトー! こんな遅くにどうしたの?」
その瞬間、タクトはびくんと心臓が縮み上がるような感覚に襲われる。
「んん!? ……蘭花か。どうしてこんなトコに?」
タクトの問いに、蘭花は不機嫌そうに返す。
「だって、アタシの部屋の前だもん。いちゃ悪い?」
「いやぁ……そういう意味で言ってるわけじゃ……」
あきらかにおどおどした態度のタクト。
「ふうん……まあいいわ。ところでアンタ、何か調子悪そうだけど……どうかした?」
「い……いや? 別に?」
「あやしいわね…」
よりにもよって一番知られたくない人物に感づかれてしまった……
タクトは、そんな自分の運命を呪った。普通感づくけど。
「白状しなさいよ!」
「ええっ!? 勘弁してくれよ〜」
ただでさえ青白い顔が、みるみるとより青く染まっていく。
「白状しなさいって言ってるで・しょ・う・がぁ〜!!」
蘭花は数メートル飛び上がる。そして空中殺法からの蘭花の関節技が、
容赦なくタクトに襲い掛かる。もちろん加減はしているが。
「うわぁ! ギブギブギブ!! 話すからやめてくれ〜!!」
「素直に最初からそうしなさいよ……まったくもう。まあとりあえず、上がりなさい」
サブミッションから開放されたタクトは、もはや蘭花に従うしかなかった。
「ええっ!? アンタインポなの!?」
驚く蘭花に、タクトは恥ずかしそうに答えた。
「……ああ…そうだよ……」
蘭花はもう大笑い。まるでお腹がでんぐり返るくらい笑いのツボにヒットした。
「きゃははは! その歳でぇ〜!? こりゃミント大変だわ〜!!」
さすがのタクトも、不機嫌そうな顔で返す。
「……そんなに笑わんでも。人の不幸がそんなに楽しいか」
「ははは……ごめんごめん」
タクトは、一呼吸置いて真面目な口調で言い出した。
「ケーラ先生はそのうち直るって言うんだけど……もし直んなかったらと思うと……」
「……」
二人ともしばらく黙っていたが、突然蘭花が立ち上がりざまにこう言った。
「……いい薬があるわ。アンタだけよ、これあげるの」
蘭花はそのまま部屋の奥の方に進んでいく。
そして左手にデンと控える大きい棚の一番下の段を開き、ごそごそと漁った。
「蘭花……?」
「タクト! ちょっと待って……あったあった」
そう言うと蘭花は棚の中から瓶を一つ取り出し、真上に掲げた。
「……これよこれ! 持ち込むの大変だったわ〜♪」
タクトはその瓶を見て拍子抜けした。そしてがっかりした。
「これ……ただのリポ○タ○Dじゃないか……
 気休めにしかならないよ……」
「ところがどっこい。中身は正真正銘の超強力精力剤よ」
目を点にして動きを止めるタクト。
「……聞いてる?」
「あ、ああ……じゃあ何でこんな瓶に?」
タクトの問いに、蘭花はタクトの方に歩み寄りながら答える。
「普通に瓶に入れて持ってたら、バレバレじゃない。大変な事になるわよ」
「っていうか……何で蘭花がそんなもん持ってんの!?」
それに対し蘭花は腰に手を当て、答えた。
「いざというときのために決まってんでしょうが!」
(ズレてる……)
そこで蘭花は瓶をタクトの目の前に突き出し、
「今なら大負けに負けて1万GCで……どう?」
「うわっ! 勘弁してくれよ〜。んな金ないって。ただでさえ給料日前なのに……」
力なく視線を逸らすタクト。しかし。
「……ミントに見捨てられても……いいのかしらねぇ……?」
冷たい流し目で見る蘭花に、逆らえやしないタクトだった。
「……人の足元見やがってぇ……負けたよ。買う。買いますよ!」
「まいどありぃ〜♪ このお金で何買おっかな〜♪」

んぐっ、んぐっ、んぐっ……ぷっはーッ!!
「マズい! もう一杯!!」
返事が無い。屍はいないけど。
「誰もいない部屋でやるってのも…空しいな……」
タクトは空しく呟いた。
「しっかしホントにマズい……何か口直しでもしようかな……?」
そう言いながら冷蔵庫にあるペットボトル入りのよく冷えた水を取り出す。
「これしかないけど……お茶淹れるのもめんどくさいしな」
そんな事呟きながらそれをぐいっぐいっと飲み干してみせた。
「ふぅ……生き返った」
タクトはどかっとソファに腰掛けた。
「ホントに効くのかな……まさか蘭花に一杯食わされた……?」
いやな予感が頭によぎる。
「ま、いっか」
しかし彼はバカがつくほど楽天家だった。
なにやら、外から声がする。
細く、か弱く、可愛らしい。タクトにとって、よく聞きなれた声。
「タクトさん、起きてらっしゃいますか?」
タクトは、少し驚きながら入り口を見た。
「ミント? ……ああ、起きてるけど?」
「……その……入っても……宜しいでしょうか……?」
「うん。ロックされてないから、入ってきなよ」
タクトが笑顔でそう答えると、すぐにミントが部屋に入ってきた。
そのミントの顔は、雨模様。既にすかっ晴れのタクトとは対照的だった。
「あの……タクトさん……」
「なんだい?」
「さっきはその……申し訳ございません……」
ミントはもじもじしながら、顔を真っ赤にして謝った。
「大丈夫だよ、気にしてないから。そうだ、紅茶入れてくるから
 掛けて待ってて」
そう言って、タクトは備え付けのキッチンへと足を進めた。
「タクト……さん……」
ミントの耳がぴくりと動いた。

「いけね……紅茶切らしてたんだっけ? ……そうだ!」
タクトは先ほど精力剤を貰った時、ついでに
『余ってるからこれあげちゃう♪』と蘭花から紅茶を貰っていたのだ。
最初「何の魂胆があるんだ?」なんて思ったりもしたが、
どうやら本当に好意でくれた物らしい。
「貰った物は……ありがたく活用させてもらわないとね♪」
タクトは鼻歌を鳴らしながら紅茶を淹れていった。
「……さあ、入ったよ。さっき蘭花からもらった紅茶なんだ。」
「まあ、蘭花さんから? 有難うございます、タクトさん。
 あとで蘭花さんにもお礼を言わなければなりませんわね」
ミントはカップに口をつけた。そして静かに紅茶を啜る。
「!?」
突如、がっしゃーん、とミントのカップは床に叩きつけられた。
「ミ、ミント!? 大丈夫か? 火傷してない?」
「タクト……さん……?」
タクトは、ミントの様子がおかしい事を直感で感じる。
目が虚ろで、心此処に在らず、といった所か。とにかくおかしい。
「ミント……おいミント! しっかりしろ!」
タクトがそう言い終わらない内にミントはタクトに勢いよく抱きついた。
その反動でタクトがソファに押し倒される形になる。
「タクトさぁん……」
ミントはタクトにキスをした。まるで水面に滴り落ちる雫のように。
「ちゅ……タクトさん……わたくしだけのタクトさん……」
ミントは、タクトの唇から自分の唇を離した。その間には
いやらしくも美しい虹色のブリッジが架かっていた。
「ミント……どうしちゃったんだよ……?」
何がなんだか分からないタクトに、さらにミントは襲い掛かった。
「ふふ……こんなに大きくしちゃって……可愛い♪」
ミントはタクトの股間をズボンの上からまさぐりながら言う。
その表情は、いつもの子供っぽく可憐なものではなく、いやらしく妖艶なものであった。
(……治った……インポが治った! ……ってそれどころじゃない!
 変だ! ミントの様子が、何かおかしい!)
何がなんだか分からず、混乱するタクト。
そんな彼にミントは、甘えるように頬を撫でた。
「何かわたくし……変な気分なんですの……タ・ク・ト・さ・ん♪」
ミントは耳をぴくぴくん、と動かした。
「へ……変な気分って……?」
「愛していますわぁ……タクトさぁん……」
そう言いながらミントはタクトの軍服のファスナーを下ろしていく。
(蘭花め……あのおバカ!! あれ媚薬だったな!? こんなにおいし……じゃなくて
 ヤバげな展開にしてくれやがってぇ!!)

その頃の蘭花の部屋。
「あ゛〜!! 間違えて媚薬入りの紅茶渡しちゃった〜!!
 どうしよ……まあ今日は遅いし、明日返してもらえばいいわね。
 最悪、アイツが飲んでも……男には効果ないし」
トラブルメーカーの異名は伊達ではない。……それはミルフィーユか。
「ああん……大きくて……可愛い……お・ち・ん・ち・ん……」
ミントはタクトの物を露出させると、それを指でつんつんと小突きながら言った。
「ミ……ミント……」
タクトはあまりの事態に仰向けのまま身動きが取れない。……と言うよりは
精力剤の副作用により激しい眠気に襲われていた。
「熱くて……可愛くて……いい子いい子してあげたくなりますわぁ……」
ミントはそう言いながらタクトの竿を握りしめ、おもむろに上下させた。
「はぅッ……み……んと……!」
「今までの中で……一番固いかも……しれませんわぁ……ふふ……」
しごく様な手の動きに、たまに揉むような手の動きを織り交ぜる。
そして、精力剤のおかげで性欲があふれ出てくるかのようなタクトは、
いきなり射精感に襲われていく。
「ホントに……可愛い……ふふっ」
ミントは、笑みを浮かべながらタクトの物に向かって頬擦りを始めた。
「う……ああ……ッ!」
「熱い……ですわぁ……」
未知の感覚。未知の快感。自分の汚い物に愛する者の可愛らしい顔が
擦り付けられているというアブノーマルな状況による興奮。
それによって早くもミントの顔に射精してしまった。
「きゃ……ッ!」
「ご……めん……ミント……」
「もうイかれてしまわれたんですの……? いけないおちんちんですこと……」
ミントは妖艶な笑みを浮かべ、顔についた精液を舌で舐め取りながら言った。
「まったく……今しがた出されたばかりだというのに……
 いやらしいおちんちんですわねぇ……」
ミントはもう既に直立状態となったタクトの物を指で弾きながら言った。
「うう……」
そんなタクトはすでに意識が遠のき始めているようではある。
「そんないやらしいおちんちんには……おしおきが必要ですわね……ふふっ」
ミントはそう言いながら、制服を脱ぎ始めた。
衣擦れの音が、快感へのカウントダウンになるかと思うと、
タクトは半分眠っているにもかかわらず心臓の鼓動が速くなる。
「……そんなに見つめないで……くださいまし……」
そして裸になったミントは、虚ろな目で自分を見るタクトに向かって言い放った。
「タクトさん……わたくし……こう見えても……
 こんな事も……できますのよ……ふふ……」
ミントは、ほとんど膨らみのない乳房を両手で挟んだ。
すると僅かながら胸の間に谷間が出来る。
その谷間を、おもむろにタクトの物に押し当てた。そして、ゆっくりと上下させていく。
「ああぁ……」
「うふふ……気持ちいいでしょう……」
タクトの物は、ミントの乳房に中途半端に……と言うよりはほとんど包まれていない
状態だった。しかし、いくら見た目に胸が無いとはいえそこは女の子。
実際にはとても柔らかい。そのためタクトは、気持ちよさが半分と、
物全体が包まれていないための生殺しに似た苦しさが半分という感じだった。
「ミント……我慢できない……」
「どう我慢できないのか……仰ってくれないと分かりませんわよ……」
ミントは、今度は自分の乳首でタクトのカリをちょんと刺激しながら言った。
そこに、タクトの悲鳴にも似た、弱々しい叫び。
「イかせて……くれ……たのむ……」
「やっぱりわたくしの胸じゃご満足いただけませんの?
……ホントに……いやらしい方ですわぁ……」
そんな言葉とは裏腹に、今度は自分のウサギ耳の先端で
タクトの亀頭をこちょりこちょりと刺激し始めた。
その表情、そして仕草は、まるで親猫にじゃれつく子猫といった感じだった。
「う……あ……ぁ……!!!」
これがホントの生殺しである。
こちょ……こちょこちょ……
「ミン……と……! ゆるして……くれぇ……!!」
「何を、どう許すんですのぉ……?」
タクトの物に容赦なく襲い掛かるミントの耳。
産毛の生えたそれは、タクトにこの世のものとは思えない快感と
生殺しによる苦しみをもたらし続ける。
「わたくしも……感じちゃいますわぁ……」
「ゆる……して……!」
しかしその言葉を耳に入れようとしないミント。
「ぴくぴく動いちゃって……可愛くて……もうだめ……」
そう言うとミントはタクトの物を口いっぱいに頬張った。
「ちゅぷぅ……」
「うぁぁぁ!!!」
ミントはタクトの物を夢中になってしゃぶる。それはいつもとは違い、
とてもとても激しく、テクニックなんて皆無に等しい。
しかしタクトにとってそれは快感の雨霰であった。
「ちゅぱ……ちゃぷぅ……」
まるで子犬が水を夢中になって飲むように……
ミントはタクト自身をしゃぶり尽くした。
「ちゅぁぅ……ちゃぷんっ!」
「も、もう……だめ……!!!」
その言葉と共に、タクトはミントの口内に
ありったけの精液を放出した。
脳天から足の裏……躰の全てがその快感の余韻に浸り続ける……
「んく……んくぅ……濃い……ですわ……ふふ……♪」
ミントは舌で唇に染み出した精液を舐め取りながら言った。
精力剤というものは恐ろしい。
「あら……まだ元気ですわね……」
タクトの物は、未だに衰えを知らず、立派に反り返っているのだから。
「それじゃあ今度は……わたくしが気持ちよくなる番……ですわね……」
そう言ったミントの、産毛の生えた秘所からはすでに、
まるで小川のように愛液が滴り落ちていた。
その愛液が、ミントの足を伝ってソファをぐっしょりと湿らしていく。
「ミン……ト……?」
愛液の甘い匂いによって、より興奮するタクト。そうは見えないけど。
「いきますわよ……タクトさん……」
ミントはタクトにまたがると、おもむろに腰を沈めていった。
「うぁ……!」
「はぁん!」
双方に電撃のようにはしる快感。ミントの耳がピクリと動く。
「熱い……熱いのぉ……タクトさんの……おちんちん……」
そしてミントは、ゆっくりと、それでいて力強く動き始めた。
「あんっ……あん……あんっ……」
辺りにいやらしくも甘美な音が響き渡った。
「あふぅ……どうかしてしまいそう……ですわぁ……」
ミントは、タクトのカリに擦り付けるような動きを織り交ぜていく。
「タクト……さぁんっ……あん……ああん……はぅん!」
「ミント……」
動けないのに、気持ちいい。何か罪悪感を感じる場面ではないのに
罪悪感を感じるタクト。……いや、やはりそんなヒマは無い。
「ひぁっ! ひゃぁっ!……ああぅ……ぅ……ぃぃ……好き……ですわぁ……」
ミントはひたすら、貪欲に快感を貪り続ける。
その表情は、いつもの十倍……いや、百倍はいやらしく、妖艶だった。
「いやぁ……ひゃうぅ……ふわぁっ……!!」
より速く、よりアグレッシヴに腰を振るミントに、
タクトは圧倒される。
「ああん……はぁん! ああん! ああんっ……タクト……さぁん……!」
そんなタクトに、限界が来た。決して早いわけではない。
ミントが異常なのだ。
「出る……出るよミント……ッ!」
そう言いながら射精するタクト。しかし、ミントはピストン運動を
止めようとしない。それどころか、より激しく腰を振っていく。
「ミント……やめて……」
「ああん! ああんっ! はぁんっ!」
「だめ……だ……よ……助けて……」
すでに連結部分からは、精液と愛液が混ざり合った液体が
止め処なく流れ出していた。それでもミントは動きを止めない。
「あん……はぁん……タクトさん……わたくしをイかせてくれるまで……許しませんわ♪」
部屋中に、タクトの悲鳴がこだました。



イき続ける恐怖……それに耐えたタクト。しかし、やはりというか何というか……
次の日、彼がブリッジに顔を出すことは無かった。
「あのヤロ……またサボりかぁ!?」
レスターの弁である。ご愁傷様。

 終わり。



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