クロミエ×蘭花

あの日。あの時。
あの人がこの艦に来た時から……
僕は……あの人の虜になってしまった。

初恋だった。
なぜだろう?
なぜなんだろう?
僕の好みはあんな感じの女性ではないはずなのに。
恋をするんなら清純な感じの女性がいいな、とばかり思っていたのに。

あの人の事を想うたび……
胸が張り裂けそうになった。
苦しかった。

僕は、今日もマスターベーションをした。
美しく、長くビロードのような金髪。
思い出したように時々みせる凛とした瞳。
露出の多い服から覗く、細く、長く、美しい脚。
そして何よりも……豊満で美しく形の整った胸。
まさに天使のような……あの人の事を想いながら。
その場しのぎの快感。
射精直後、空しさだけが頭の中を駆け巡っていった。

「ふぅ……」
ここは、儀礼艦エルシオールの中にあるクジラルーム……
の中に位置する、観測室兼僕の部屋だ。
僕は、下着とズボンを身に付けると、部屋を出る。
辺りは、既に真っ暗だった。
といっても、ただ単に艦の天候設定が夜間モードに入っただけなのだが。
「さて……お風呂にでも入ってきましょうかね……
 宇宙クジラ! 留守番お願いしますよ」
僕は心の中で念じた。すると、
「うん、わかったよ」
宇宙クジラはテレパスで返事を返した。
宇宙クジラという生き物は、テレパス能力を持っていて、
頭の中で念じただけで大体の事は通じてしまうのだ。
連夜のマスターベーションの事も知っているのだろう。しかし、
この話題に触れてこないところは僕に気を使っているのだろうか。

「……? 人影?」
最初は見間違いかとも思った。
「こんな時間に……いったい誰でしょう……?」
ちょうど海の真ん中に、水飛沫が上がっている。
それは、宇宙クジラにしては小さすぎるし、子宇宙クジラにしては大きすぎる水飛沫。
そう、誰かが泳いでいるのだ。
「気持ちよさそうですね……」
僕は、静かに呟いた。
やがて、水飛沫がこちらに近づいてくる。
それも、かなりのスピードで、だ。
「いったい……誰なんですかねぇ……こんな時間に」
そして、一人の人間が水辺へと立った。
「あ……ああ……?」
「あれ? クロミエじゃな〜い。どしたの?」
「あぁぁぁぁぁっ!!!」
僕は心臓が飛び出してしまうかと思った。
なんせ、僕の憧れの人……
そう、蘭花さんが一糸纏わぬ姿で立ち尽くしていたんだから。
「え? そんなに驚かんでも……あっ! やだ!! アタシ裸じゃない!?」
彼女は、腕で豊満な胸と大事な所を必死に隠した。
それによって腕からこぼれ落ちる胸が、余計にいやらしい。
「もう……クロミエのエッチ〜!!」
彼女は顔を真っ赤にして僕に詰め寄ってくる。
「最初裸だったの……蘭花さんじゃないですか!!」
必死に弁明しながらも、僕は殴られる事を覚悟した。それはもう、骨も残らないほどに。
……しかし、その予想は裏切られた。それはもう、とても意外な方向に。

「……ふ〜ん……クロミエも……男の子なのねぇ〜……」
彼女の次に取った行動に、僕は何がなんだか分からなくなった。
「もう……こんなに大きくしちゃって……いやらしい♪」
彼女は、右手で僕の髪の毛を撫でながら、
左手で僕のものをズボンの上から優しく触れてきた。
「ら……らんふぁ……さん?」
「もう……固くしちゃってぇ……」
心臓の鼓動が、より速くなる。
「ク〜ロ〜ミ〜エ〜!!」
そう言いながら彼女は、僕を抱きしめると、横へと押し倒してきた。
もう、何がなんだか分からない。
「服……脱いじゃいなよ……」
そう言いながら彼女は有無を言わさずに僕の上着を剥ぎ取った。
上着だけじゃない。すべてだ。
「らんふぁ……さん……っ」
「ふふ……可愛いわねぇ……すごく可愛い」
そして彼女は、自分の口で僕の唇を塞いできた。
しょっぱいけれども、とろける様な甘美な味。
そして何よりも、気持ちいい。キスだけでこんなに感じるなんて……
夢にも思わなかった。蘭花さんとこうして絡み合えるなんて。
夢なら醒めないでほしかった。
「…………」
唇を離す。僕と彼女の液体が混ざり合い、彼女の唇から滴り落ちた。
「……今、気持ちよくしてあげる……」
彼女は、そう言いながら僕のものに手を掛けた。
海から上がったばかりで、躰が冷え切っているのだろう。
彼女の手は、ひんやりとしていた。
「…………!」
言葉を発する事の出来ない僕を尻目に、
彼女は僕のものに掛かっている皮をおもむろに剥いていった。
「まったく……ここを綺麗にしてないと女の子に嫌われちゃうわよ?
 今……綺麗にしてあげる……」
次の瞬間、彼女は僕の亀頭に唇をあてがってくる。そして、舌をチロチロと這わせてきた。
「ちゅぷ……」
「ああっ……!」
それはまるで、躰中に電撃が奔ったような……
マスターベーションとは比べ物にならないほどの快感だった。
「ちゅる……ちゅ……ちゅ……」
そして彼女は、舌を傘やうらすじなど、亀頭をまんべんなく舐めつくしていった。
いきなり、マズイ。
「蘭花さん……だめです……もう……出ますっ……!」
その言葉を搾り出すのが精一杯だった。その刹那、僕は彼女の顔に射精してしまった。
「……もう出ちゃったの? まったく、エッチねぇ〜」
そう言って彼女は、悪戯っぽい顔をして見せた。
二度も射精したばかりなのに……僕のものは、相変わらず硬度を保ったまま直立していた。
「まったく……出したばかりだってのに……いやらしいのねぇ〜」
彼女は、悪戯な笑みを浮かべながら僕の額を小突いた。
僕は、意識はしていなかった。
それでも、無意識のうちに視線が豊満な胸の方へと行ってしまっていたのかも知れない。
「物欲しそうに見ちゃって……いいのよ? 顔を埋めても……」
「あ……でも……んんっ!!」
彼女は、言い終わらないうちに僕を抱きしめ、そして僕の顔を自らの胸へと埋めさせた。
「どう……クロミエ……気持ちいい……?」
「んむうんん……っ!」
温かい。そして、柔らかい。
何処までも沈んでいきそうなほどに。
そして、今まで嗅いだ事の無い……甘い香りがした。
これが女性の匂いなのだろうか。
僕は、豊満な胸に溺れそうになった。
「いつまでも……こうしていていいのよ……」
僕は、無意識のうちに彼女を抱きしめた。
というよりは、抱きついた、の方が正解なのかもしれない。
僕の顔が、より深く彼女の胸へと沈んでいく。
胸の辺りがムラムラする。
僕のものが、はちきれそうになる。
我慢できない。
「蘭花さんっ!!」
僕は、彼女を地面に押し付けると、体を起こした。
いつもの彼女ならこう簡単には倒れてはくれないだろう。だが、今は違った。
「な……何?」
呆気にとられる彼女。
「もう……我慢できないです! いきますよ!!」
僕は、無理やり彼女の脚をこじ開けた。
「ク……クロミエ! やめて……それはやめて!!」
その途端、彼女は叫んだ。しかも、なにやら泣きそうな顔だ。
「ここまでしておいて……それはないんじゃ……?」
いつもは冷静で奥手な僕でも、さすがに止まらなかった。
「……はじめて、なのよ……」
「…………へ?」
僕は一瞬、呆気に取られてしまった。
「い……今……なんて?」
「ヴァージンなのよ、ヴァージン!!」
彼女は、真っ赤な顔で思い切り叫んだ。
「えええええええええ!!」
僕も叫んだ。
「はじめて……? ウソでしょ!?」
「ホントなの……」
彼女は、湯気が出そうなほどに顔を真っ赤っ赤にした。
「じゃあ、なんでこんな事!」
「………………」
彼女は、黙りこくってしまった。
いつもは誰にも見せないような、恥ずかしそうな顔。
……可愛い。
僕は素直にこう思った。
「……いいわよ」
「へ?」
「しても……いいわよ」
彼女は、覚悟を決めたかのように僕を見据えて言った。
そこには、いつもの強気な彼女は無く、
普通の18歳の女の子が、そこにいた。
……18歳の女の子と実際に話したことなんてあんまり無いけど。
「で……でも……初めてなんですよね?
 女の人の初めてって……大事なんですよね!?
 僕なんかが……僕なんかが奪っていいようなものじゃ……!!」
本心ではなかった。
今すぐに、彼女とまぐわりたかった。
それでも、たった一本だけ繋がっている理性と言う名の糸が
僕の暴走を抑えていた。
でも、直後の彼女の言葉は、僕の予想を大きく裏切った。それも、いい方に。
「アタシ……いいよ……クロミエなら。イヤじゃないよ」
僕の理性の糸は、静かにほどけていった。
再び、彼女の両脚を開いていく。
「蘭花さん……なんだか、潰れた宇宙ウシガエルみたいですね……」
「もう、クロミエったら……デリカシー無いわねぇ……」
彼女は、ぷっくりと頬を膨らませた。
まるで、昔から恋人だったかのような錯覚。
「じゃあ……いきます!」
僕は覚悟を決めて、ゆっくりと彼女の中へと押し入っていった。
「きつい……!」
想像以上にきつかった。そこで僕は、思いっきり腰を埋める。
「…………んッ!!」
……蘭花さんの中が、僕のものへと絡み付いていく。
すぐに射精してしまいそうなほどの快感。しかし。
「いたたたたたたた!!!」
彼女は、悲鳴を上げた。そこで僕は、あわてて彼女の膣内からものを引き抜いた。
彼女の血液と愛液が、僕のものに絡み付いている。それに星々の光が反射し、きらめいていた。
「蘭花さん! ご、ごめんなさい……僕、調子に乗っちゃって……」
彼女を見る。そこには、
「う、うん……大丈夫……」
目を潤ませて今にも泣き出しそうな彼女がいた。
きっと、世の男性というのは、女性のこういうギャップに弱いのだろう。
僕も例外ではないが。
「クロミエ……ごめんね……」
彼女の頬から涙が伝っていくのが分かった。
それでも、僕は理性を抑える術を知らない。
「蘭花さんっ!」
僕は仰向けになったままの彼女の両胸に手を掛けた。
握り締めたらパンクしてしまいそうなほどの柔らかさ、そして弾力。
それを僕は、無我夢中で揉んでいった。
「ん……んぅ……」
蘭花さんの息遣いが、段々と荒くなってくる。
僕は、より手のひらに力を込め、一回一回噛み締めるように揉んでいった。
すると、彼女の胸はそれに応えるかのように、弾力を増していくように思えた。
「はぁ……ん……クロ……ミ…エ……ん…」
彼女の吐息が悩ましかった。
「らんふぁ……さん……可愛いです……」
桜色に染まった二つの可愛らしい乳首。
僕は、その可愛らしい左側の乳首に吸い付いた。
「ちゅぷ……」
「……あぅ……っ」
コリコリとした舌触り。そして、甘い香り。
このまま一生彼女を愛でていたいな……なんて想いが僕の中に込み上げる。
「はぅ……んん…気持ち……いいよぉ……」
彼女は、悩ましくくねりながらか細い声で喘いだ。
僕の舌の上を彼女の乳首が転がるたび、彼女の喘ぎ声が大きくなっていく。
「んあ……っ……はぁん……っ!」
快感だった。
自分が大好きな女性を悦ばせているという事が。
「クロミエ……きて……アタシ……我慢できないよ……」
彼女は親指を咥えながら、僕に問いかけてきた。
「……大丈夫……なんですか?」
「うん……そんな事より……早く……んっ!」
僕は、問いかけを聞き流しながら、彼女の右胸を左手で愛撫していた。
人差し指で撫でるごとに、彼女は甘えるような声で喘いでいく。
「はぅ……クロミエ……お願い……はぁんっ!」
別に意地悪してるわけじゃない。
単純に、気持ちいいのだ。彼女を愛撫するという行為が。
「い……じ…わ………る…」
「すいません……じゃあ……いきます……」
僕は覚悟を決め、三度彼女の脚を開いた。

「ううぅ…………」
彼女は、さっきよりも簡単に僕を受け入れてくれた。
「痛い……ですか?」
「ううん。気持ち……いいよ……」
彼女は、はにかんだ笑みを浮かべてみせた。
そして、おもむろに僕を抱きしめていった。
背丈の違いから、僕の顔がちょうど彼女の胸に当たってしまう。
柔らかい。暖かい。そして何よりも、
彼女の温もりを躰全体で感じる事が出来た。
「ねぇ……どうしたの?」
「あ……なんでもないです……
 そろそろ……腰動かしてもいいですか?」
「うん……いいよぉ……」
僕は、OKサインをもらった事により、今まで溜めに溜めた欲望を
吐き出すように腰を振っていった。
「んっ……んっ……どうですか……蘭花さん……」
「はぁん…はぁん…き、気持ち……いいよぉ……はぁう……」
普段絶対に見せない様な、甘えるような顔。
上手く言葉に言い表せないけど……可愛かった。
「……クロミエぇん……あんっ…はぁん…やんっ……!!」
彼女の目じりから、涙がこぼれ落ちる。
しかし、それを気にするほど僕に精神的余裕は無かった。
「気持ちいいよぉ……クロミエ……はぁん……はぁん!」
彼女の喘ぎ声が、よりいっそう辺りに響き渡っていった。
それはもう、誰かいたら大問題なくらい。
「らんふぁ……さぁん……!」
僕は思わず左手で彼女の右胸をわしづかみにした。
そして、さっきよりも激しく揉んでいく。
「あぅ……はぁん! クロミエぇ……だめだよぉ……はぁん!」
彼女は、乱れた髪を必死に直そうとしながら、快感に耐えていた。
「はぁん……いやぁ……ぁんっ……」
僕の方の限界が近い。彼女はどうなのだろうか。正直、怖い。
「らん……ふぁ……さん……僕もう……だめです……」
「はぁん……アタシ……も……んぅっ!」
彼女は、真摯な瞳で僕を見つめていた。様に見えた。
「はぁん…クロミエ……好きだよ……はぁんっ!」
甘えるような蘭花さんの言葉に、僕は―――
「はぁん! ああっ! はぁん!! はぁんっ!! あああ―――
「らんふぁさん……大好きです……この宇宙で……一番……!!」
「じゃね、クロミエ。おやすみ〜」
蘭花さんは、そう言いながらクジラルームを後にした。
「……夢、だったのかな?」
ちょっと僕は、今までの出来事が信じられなかった。
「……風呂入って寝よう……」
僕も、クジラルームを後にした。

「……ハァハァ。あの二人……あんな関係だったのか……」
二人が去った後のクジラルームに、一つの影。
「今晩のオカズに使わせてもらお……」
情けない覗き見司令官だった。

終わり。



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