蘭花×ミルフィー

いつからだろう…、気になり始めたのは。
ただの友人だった、いつしか大切な仲間になって…。
一緒に笑って、苦しんで、平和を願い戦って…。
あの子の笑顔を見るたびに、アタシ…、心が苦しかった…。
ただの友人…だったはずなのに…、いつから、こんなに。
でも、こんな事打ち明けられる筈ない、今は自分の心に嘘をつかせて…。
今のままでもいい、一緒にいられるだけで、アタシは…。

「ランファ〜?どうしたの?なんかいつもの元気がないみたいだけど?」
「えぇ!?…ぁ、ミ、ミルフィー…」
驚いた…、声を掛けられたことに対してもだが、それ以上にミルフィーユだったから
「なにか、考え事?あたしでよかったら相談にのるよ〜」
そうやって、笑顔をアタシに向けるミルフィーユ
ズキ…心が苦しい…。
「べ、別にいいわよ、それに考え事なんてしてないしアタシ」
「あ〜ぁ、ミルフィーに心配されるようじゃアタシも終わりね〜」
精一杯自分の心に嘘をつく、本当は嬉しい。心で少し笑った。
「あ〜、蘭花ひどいよ〜、もぅ…、でも安心した〜、蘭花が元気でっ」
また、笑った。今度は嬉しかった。心が、素直に喜んだ。
「ふっふ〜ん、あったりまえじゃな〜い、アタシはいつだって元気よ」
楽しかった、ただの会話、それだけでアタシの心は満たされてた。
「あ、お二人共ここにいらっしゃったのですね」
声がする方を見ると、ちとせがいた。
「あっ、ちとせ〜、あたし達になにか用なの〜?」
「なに?任務とかだったらアタシパスよパスッ」
「違いますよ、実はですね…じゃ〜ん、芋ヨウカン作ってみたんです」
背中にまわしていた手を前に差し出す。差し出された手にはお皿があり、その上に芋ヨウカンが乗っている
「うわ〜、美味しそう〜!ちとせすっご〜い!」
「そ、そんな事ないですよ…、お料理の本を見ながらやれば誰だって出来る事ですし…」
「そうかな〜?ちとせの実力があってこそだと思うけど…」
「そ、そんな…、ミルフィー先輩にそう言っていただけると…光栄です」
「もぅ、大袈裟だな〜ちとせ。…それじゃ一つ貰うね!」
パクッ
「ど、どうですか、ミルフィー先輩…」
「お、美味しい〜、すごく美味しいよちとせっ!絶妙な甘さ、あたしこういう味だ〜いすき」
ドクン…、鼓動が響く。
「ほ、ほんとですか〜?よかったです。…蘭花先輩も…、せ、先輩?どうしたんですか?」
ちとせの言葉はさっきから聞こえてる。でも返事が返せない。
「蘭花?どうしたの?…う〜ん、今日の蘭花やっぱり変〜、芋ヨウカン食べれば良くなるかな?」
「はい、あ〜んw」
ミルフィーがアタシの口元に芋ヨウカンを差し出してくる。好きといったちとせの芋ヨウカンを。
「い、いらないわよっ!」
ミルフィーの手をはじく。…床に落ちる芋ヨウカン。
「ぁ…、ご、ごめん蘭花…、こういうの子供っぽくて嫌だよね。ごめんなさい」
顔を俯かせアタシに謝るミルフィー、心が苦しい。
「蘭花先輩、すみませんでした…、芋ヨウカンはお好きじゃなかったみたいで…」
床に落ちた芋ヨウカンを手で拾い、お皿に乗せるちとせ。
「………」
返事は返さない、いや、返せなかった。
「蘭花?……どうしたの?具合…悪いの?」
顔を覗き込んでくる、ミルフィー。
「!!ちょっとやめてよっ!」
ミルフィーを突き飛ばす。床に倒れるミルフィー。心が…痛い。
「ミ、ミルフィー先輩?!…大丈夫ですか?!」
倒れたミルフィーに手を差し伸べるちとせ。
「う、うんあたしは大丈夫だよ」
笑った…、でもその笑顔はアタシにむけられたものじゃない。
「蘭花先輩…、ミルフィー先輩に謝ってください」
ちとせがアタシにキツイ視線を送ってくる。
「私の作った芋ヨウカンが嫌いなら嫌いでいいです。でも、だからってミルフィー先輩を…」
後の言葉は聞こえない、聞こえないようにした。正直むかついた。
「うるさいわねー、…ミルフィーがトロイからいけないのよ。アタシだったら受身の一つできたわ」
最低だ、アタシ。最低な事言ってる。
「!蘭花先輩っ、ミルフィー先輩を突き飛ばしておいて…そんな!」
「いいの!…あたしが悪かったんだから、いいのちとせ」
また笑った。痛い…今この子の笑顔見るのがとても苦痛だ。
「ほら、ミルフィーだって自分が悪いっていってるじゃない。アタシは悪くないわ」
…心が真っ黒に染まっていく。苦しい、痛い…心が泣いてる。
「…もう、行くわ、なんか気分悪いし」
逃げたかった。ここにいたくない。どこか、一人になる場所へ逃げ込みたかった。
「蘭花先輩っ!まだ話おわって…!」
ちとせの言葉を無視して歩き出す。その後、どうなったかアタシは知らない

―展望公園―
「はぁ…、アタシって、ほんと馬鹿…、最低な女…」
あの後、アタシはミルフィーとちとせを無視し続けた。向こうから話しかけることもしない
「嫌われたかな…、ふふ、それも、いいかもね」
これでいい。アタシは嫌われ者、そのほうがアタシらしい。
「…いい天気ね…、映像だけど」
一人で突っ込んでみる。
「前に、ここで皆でピクニックしにきたっけ」
あの時の事を思い出す。ミルフィーが笑ってた時の事を。
「アタシが、騒ぎ疲れて、こうやって木影の傍で休んでて…」
「そしたら、あの子が来て…アタシに」
…言葉が止まった、思い出に浸っててもしょうがない。もう、あの子の笑顔がみれないんだから
「隣、いいかな?」
声が聞こえた。久しぶりに聞く声。
「あ、あれ?聞こえなかったかな?…え〜っと蘭花、隣座っていい?」
とぼけた声が聞こえる。ミルフィーユの声だった。
「別に…座りたきゃすわればいいじゃない」
久しぶりの会話、嬉しいはずなのに…、アタシの口からはぶっきらぼうな答えが出てくる
「…うん、座るね」
アタシの横に座るミルフィー、…暫く沈黙が続いた
「蘭花…、元気、だった?…ほ、ほら最近お話とかしてないし、気になっちゃって」
「別に、アンタには関係ないでしょ」
まただ…、またアタシ嘘ついてる
「そ、そうだよね…、ごめん」
重苦しい空気がアタシ達を取り囲む
「…蘭花……、あたしの事、嫌い?」
アタシの顔を見ながら真剣に聞いてくるミルフィー、心が騒ぎ出す
「…………………別に、好きでもなきゃ、嫌いでもない。どうも思ってないわ」
嫌い。なにより自分自身の心が…醜い、汚い心。大嫌いだアタシ。
「そ、そっか…、そうだよね…。ごめんね蘭花、変な事聞いちゃって」
申し訳無さそうに目を伏せるミルフィー。胸が張り裂けそうだった。
「……用がすんだら、さっさとどっかいってくれる…。邪魔よ」
…………邪魔なのはアタシの心、素直になれない醜い心。
「…うん、分かった。ほんとごめんね蘭花」
にっこりと笑いながらアタシに謝るミルフィー、その笑顔が今のアタシには耐えられなかった。
「いちいち謝んないでよ、むかつくわね、二度とアタシに話し掛けないで!」
…アタシ、なに言ってるんだろう?…アタシ、最低だ。消えたい。全部忘れて消えてしまいたい
「……ご、ごめん…なさい…」
また謝った。でもそれだけ、その言葉を残してその場を去るミルフィー
「…ふん…」
痛い、痛いよ…、心が痛い…。もうやだ。助けて欲しい。この闇から助けて欲しい。
どんどん深い闇に墜ちていく心。
アタシの翼、二度と空に飛べない折れた翼。自分で折った醜い翼…。
墜天使…闇が心を覆った。…その時だった。
「じゃ〜ん!ミルフィー特製カラシ入りジャンボシュークリーム〜♪」
呆気にとられた。さっき、あんなに酷い事いったのに、この子は天使の笑顔でアタシを見つめてくる
「…へへ、蘭花辛い物好きでしょ?腕によりかけて作ったんだ〜♪」
どうして…?どうして笑うの?アタシは嫌われて当然な事をしたのに…!
「は、話かけないでって…いったじゃない…」
そうよ、アタシに話し掛けないで!もっとミルフィーに酷い事言っちゃうから!
「………無理だよ、だって…あたしと蘭花は親友だもんっ」
その言葉を聞いた時、なにかが…、なにかがアタシの心で動き出した。
「あ、アンタが勝手にそう思ってるだけでしょ?…アタシは…」
素直になって、お願いだから、アタシ…。
「…親友だよ、あたしと蘭花は、ずっと…ずっと親友…。へへ」
心の中で涙が溢れた。想いを伝っていく雫。雫が落ちる。深い闇の底、折れた醜い翼にその雫が落ちた。
漆黒の翼が白く生まれ変わる。再び空に舞い上がるアタシの翼。
「い、いい迷惑よね…。アンタとずっと親友だなんて…ほんと…迷惑…よ」
それでも素直に言葉が出ないアタシ…、でも顔だけは笑ってた。久しぶりに笑った気がする
「あは、蘭花笑った〜!へへ、嬉しいな〜!」
無邪気に笑う。その笑顔を見ているうちにもう一つの感情が生まれる
いや、最初からあった感情、今まで嘘で隠していた感情。
「ミルフィー…、アタシ…ずっと…」
ミルフィーを真っ直ぐに見つめ、涙で潤んだ瞳にミルフィーを映し。
「ほえ?ずっと、なに蘭花?」
にっこりと笑い聞いてくるミルフィー。
「ずっと、こうしたかった…」
ミルフィーを押し倒し、強引にキスをする
「?!ん…んんっ!?…ん…!!」
芝生に落ちるシュークリーム、今のアタシにはミルフィーユしか見えない
じたばたと体を動かすミルフィー、ちょっとかわいかった。
「ん…、ふぅ…、はぁ……」
唇を離し、息を落ち着かせる。次第に冷静さを取り戻し。
「ご、ごめん…っ」
謝罪する、アタシ。なんからしくない。心でちょっと笑った。
「は、ん…はぁ……、い、いきなりだったからびっくりしちゃった…」
「え?謝る事なんてないよ、蘭花っ。嬉しかったよ、蘭花とのキス」
嬉しいと言ってくれる、その言葉が嬉しい。
「ミルフィー、アタシの事…好き?」
怖かった、正直聞きたくない。もし嫌いといわれたら、今度こそ空に飛べなくなる。
「…好き〜、じゃないかな?」
心が崩れそうに…
「へへ、だ〜い好き♪」
なりかけた…。
「お、驚かすんじゃないわよー!もぅ、一瞬気が遠くなったわ…っ!」
怒った、ちょっと本気で怒った。でも、心は嬉しかった。
「あぁ〜、蘭花の怒った顔久しぶり〜。えへへ〜」
この子は…、どうしてこんなに…。
「…アタシも好きよ、ミルフィーの事…大好き…ずっと好きだった…」
素直になれた。やっと、想いが言えた。
「ぇっと…ちょ、ちょっと照れちゃうね!あはは〜」
「ねぇ、もう一回キスしていい?」
「ぇ…っと…、えぇ?!で、でも…」
頬を染め、困った顔をするミルフィー、ちょっと虐めたくなってきた。
「問答無用ね…ん…ぅ」
もう一度キスをする。今度は長いキス。苦しそうにするミルフィーだったが、すぐに落ち着き
キスの感触に浸る
「ん…んふ……はぁ…ら、蘭花…」
アタシの名前を呼ぶ。それだけで嬉しかった。
「ミルフィー、ふふ、かわいい声だすじゃない」
そっと胸に触れ
「ここを弄ったら、もっと聞けるかしら?」
制服の上から揉みしだいていく。
柔らかいミルフィーの胸、揉むたびに甘い声がアタシを刺激していく
「ゃ……ん、蘭花…、は、恥かしいよぉ…っ、はぅっ!おかしくなっちゃうぅ…」
涙目でアタシに訴えかけるミルフィーユ、もっと、聞きたい。甘い声を。
「おかしくなっていいのよ、ちゃんと見ててあげるから」
木々が揺れ、花びらがミルフィーユの首筋に落ちる。
「ん…、ぺろ…、ちゅ、んんっ…ぺろっ」
落ちた花びらを舌で取り、そのままミルフィーユの首を舌で這わす。
「ひぅっ!…くす、ぐったい…っ、きゃ、はぁ…、や、やめてぇ…蘭花…っ」
やめない。いや、やめたくない。もっと聞きたいから、ミルフィーユの声を。
「ふふ、嫌よ嫌よも、好きのうちってね」
首筋を這わし、ツーッと耳元へ舌をもっていく。かわいいミルフィーユも耳。
その耳に舌を這わせる。耳朶を口へ含み、ちゅぱちゅぱと音を立てながら耳朶を口中で舐めまくる
「…ぁ、ぁぁっ!…やだぁ…っ、ち、力が、ぬけ、ちゃうよぉ…っ、んっ、はぁ、はぁ…ぁ…」
紅潮した頬。ミルフィーユの目がトロンとしてる。息遣いも苦しそうだ。
「ん…はぁ…、ミルフィー、なんか気持よさそうね?」
「耳…弱いの?…やめよっか?」
舌を離し、ミルフィーユを見つめる。
「…弱い、のかな…、わからない…、…ぇ、…ぁ、…あたしは…」
困った顔でもじもじするミルフィーユ、かわいかった。
「はっきりしなさいよね〜?…おしおきっ」
耳朶を歯で甘噛みする。何度も。
「きゃぅ!…ら、蘭花…、だ、だめぇ!!ひぅ…っ、や、あぁ…おかしいぃ…あたし変だよぉ…っ」
泣き顔で切なさを訴えるミルフィーユ。その表情がたまらなく嬉しい。
アタシ…結構サドっ気あるのかな…?心で呟く。
「そう、変なんだ…」
おもむろに手をミルフィーユの太股に置き、軽く擦ってみる。
「もっと変になっちゃうかもね…」
太股から秘所へと手を這わす、下着越しに触れるミルフィーユの花弁。
「濡れてる…」
触れた瞬間、クチュという音がアタシの耳をかする。
「感じてたんだ、ミルフィー、いけない子ね」
嬉しかった。アタシの愛撫で感じてくれた事が。たまらなく嬉しかった。
「…だ、だってぇ…、気持よかったから…、ごめ、んなさい…あたし変だよね…」
顔を赤くして俯くミルフィーユ、……心が優しくなっていく。
「ううん…、変なんかじゃない、だから気にしちゃだめよ、ミルフィー」
片手で花弁を下着越しに擦る。擦るたびにアタシの指がミルフィーユの愛液で濡れていく
「あぁんっ!…や、やだよぉ…、あたし、…はずかしぃ…っ、きゃぅ、ぁんっ!」
責められ喘ぎ声を漏らすミルフィーユ、愛したい、もっと。もっと愛していたい。
「ミルフィー…、どうして、あんたは、そんなに…」
…そんなに、アタシの心を揺れ動かすの?
「ぇ…?、な…んぁ…なに蘭花ぁ…っ、ひぅ!」
アタシの言葉の先が気になるのか、感じながらアタシに聞いてくるミルフィーユ。
「なんでもないわよ、ちょっと、ね…、…もう、下着意味ないね、ビショビショだし脱がしちゃおっと」
下着に手をかけ、スルスルと脱がしていく。
「ぁ…、……」
小さい声を出しながらも、抵抗をしないミルフィーユ。それどころか、脱がしやすいように足を少し浮かしてくれる。
どんどんアタシの心を優しさで包み込んでくれる。
「…イかせてあげる。いっぱい気持ちよくなってね?」
イかせたい、いっぱい感じて欲しい。アタシは素直にそう思った。
「イ、イくって…、もぅ、蘭花…ったら…、う、うん…あたしも蘭花にイかせてほしぃ…」
恥かしそうに俯くミルフィーユ。もうなにも考えられない。
愛したい気持ちで心が満たされていく。
「いくわよ…、イきたくなったら、いつでもイっていいからね?」
中指をスジにそって数回なぞると、指をそのままゆっくりと挿入していく。
挿れた瞬間、ミルフィーユのヒダがアタシの指に絡み付いてくる。
そのヒダをかいくぐりながら、奥へと指を滑らせ、中指が全部入ったところで一旦止める
「動かすね?」
そういって、挿れた指を入り口付近まで滑らせ、また奥へと滑らせていく。
「あんっ!…や、ぁ…っ!!あんあんっ…、ひぅっ、きゃ、ふぅ…っ!」
甘い喘ぎ声が聞こえる。もっと聞きたい。その衝動に耐え切れず、指が激しく動いていく。
「や、あぁぁぁっ、だめだめぇ!蘭花、少しま、ってぇぇっ!は、はげしすぎるよぅ…っ!」
イかせたい、アタシの指で、アタシの愛撫で、ミルフィーユをイかせてあげたい。
「…イきそう?イきそうなの?ミルフィー…、いいんだよ、イって…」
人差し指を挿入し、二本の指で膣内を掻き乱していく。
親指でクリを弄り、もう片方の手でミルフィーユの乳首を制服の上から強く摘み捻る。
「あぅっ!?…きゃ、ぅ…っ、はぁぁっ、だめぇ…、あたし、あたしぃ…っ!」
口元からだらしなく涎をたらすミルフィーユ。嬉しい、それだけアタシの行為に浸ってくれてるのだから。
「ほら…!イっていいのよ?……イって、お願いミルフィーっ!」
親指でクリを押しこみ、最後とばかりに指を激しく動かし、絶頂を誘っていく
「ぁ、ぁぁっ…、もぅ、あんっあんっ!はぁ、くぅ、きゃ…だ、めぇ…っ」
「やぁぁぁっ!!!!」
腰を浮かし、絶頂を迎えるミルフィーユ。指が愛液でとろけそうだった。
「イったのね…、ミルフィー」
指を抜き、その指をミルフィーユの口元へと運んでいく。
「はぁ、はぁ…ん、はぁ…、う、うん…、蘭花の指、とっても気持よかったから、イっちゃった…あたし」
「ぇ、蘭…!…ん、むぐ…っ、んんっ…ちゅる、ちゅ、ちゅるん」
喋っているミルフィーユの口中に指をいれていく。驚いていたミルフィーユだったが、すぐに順応し、アタシの愛液で濡れた指を舐め取っていくミルフィーユの舌。
「いい子ね、ミルフィーは。ほんと大好きよ、ミルフィー」
指を抜き、そっとキスを重ねる
「ん、はぁ…、ぇ?い、いい子って…なんか照れちゃうな…。」
「ぁ、んん……」
キスに答えてくれるミルフィーユ。愛しい。
「ん、はぁ…、ふふ、本当にいい子よ、ミルフィーは、ほんと、大好き…」
目を虚ろにし、ミルフィーユを抱き締める。
「…あたしもだよ、大好き蘭花の事が…。……今日の蘭花すっごい優しいね♪」
笑顔をアタシに向け、好きだっていってくれる大切な女の子
「あら、それじゃいつものアタシは優しくないっての?」
…ほんと、アタシって素直じゃない。でも、これがアタシ。らしいっていえばらしい。
「えぇ?!ち、違うよ!いつもの蘭花も優しいけど、今日の蘭花はもっと優しいって事で…」
あたふたと焦った顔でフォローしてくるミルフィーユ。
どうして…、この子はこんなにも、人を優しい気持ちにさせるんだろう。
「あんたねー…、まぁ、いいわ。…そろそろ行かないと、結構長い時間ここにいたし」
ミルフィーユを抱き起こし、制服を調えてあげる。
「あ、ありがと、蘭花…」
「べ、別にお礼なんかいいわよ、…っと、ごめんねミルフィー、制服しわ作っちゃって」
申し訳なさそうに、顔を俯かせるアタシ。…素直じゃん。
「い、いいよっ!あたしは気にしてないし。…ほんと今日の蘭花やさしいね…」
「う、うっさい!ほら、行くわよ?」
恥かしかった。さっさと歩き出し公園の出口に向かうアタシ
「あ、ま、待ってよ蘭花!」
アタシを追いかけ小走りによってくるミルフィーユ
「アンタの歩幅にあわせてたら、1日すぎちゃうわよ」
冗談をいってみる。…アタシらしい、これがアタシなんだ。
「ひ、ひっど〜い!言っていい事と悪い事あるんだよ蘭花っ!」
ミルフィーユが怒ってる、はっきりいって全然怖くない。
「はいはい、ごめんなさいね〜」
軽くあしらうアタシ…、不思議だった、さっきまで愛していた相手なのに、もういつもどうり
…楽しいな。心が楽しい…。アタシは今日の事一生忘れないんだろうな…。
―後日―
「ふぁぁ〜〜、あっと」
欠伸をするアタシ、今日は非番なにもすることはない。
最近は敵に遭遇することもない。平穏な毎日がすぎていた。
「あっ、蘭花〜!」
「蘭花先輩、こんにちわ」
二人の女性がアタシに近寄ってくる、ミルフィーユとちとせだった。
「へっへ〜、見てみて蘭花!ちとせまたお菓子作ったんだって〜」
「今度は栗ヨウカンだって、すごい美味しそうでしょ〜?」
嬉しそうな顔でアタシにヨウカンを見せてくるミルフィーユ
「蘭花先輩もよろしければ、食べ…ぁ…」
ちとせの言葉がとまる
「す、すみません!蘭花先輩!…先輩はヨウカンお嫌いだったんですよね…」
目を伏せ、申し訳無さそうに俯くちとせ
「…パク」
お皿に乗った栗ヨウカンを口に入れる
「ぇ、あぁ?!ら、蘭花先輩?!」
「ん…ゴク、…うん、美味しいわね。ありがとちとせっ」
本当に美味しかった。素直にそう思った。
アタシ、ちょっと変わったかな?
「ぁ、は、はい!私のほうこそありがとうございますっ!蘭花先輩に美味しいっていってもらえて本当に光栄ですっ!」
なぜか、頬を赤らめアタシにお礼を言ってくるちとせ、なんでだろう?
「……今度、もっとお菓子作って蘭花先輩に食べてもらいたいです…」
更に頬を染めるちとせの顔
その様子を見ていたミルフィーユ。
「あ、あたしももっと、もっとお菓子作って蘭花に食べてもらおっと」
ちとせに対抗するように、言ってくるミルフィーユ
「…それでは、私はもっと、もっともっとお菓子作って蘭花先輩に食べてもらいますね」
…ちとせも対抗してくる。
そっと、エルシオールの窓から宇宙を眺める。
窓に映った二人、まだ言い争ってる。
「もっともっともっともっと、作って…!」
「それでは私は、もっと…」
二人の会話、それを聞いてるアタシ。
窓に映ったアタシに、呟くように。
「…太りそう…」
ちょっと溜息が混ざった声で、アタシに向かって言い放つ。

アタシはここにいる、アタシの心はずっとここにいる。
大切な仲間と共にエルシオールと共にずっと…。
「はぁ、今度胃薬買い置きしとかなきゃね」
楽しい日々、これからも続く。二人の方を向く
アタシが振り向いた事に気づかない二人、アタシはそっと微笑んだ。



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