タクト×フォルテ

「ですから、何度も言ってますように、居住区には余分な部屋はないんですよ」
 「タクトとの相部屋を止めて欲しい」と怒鳴り込んできたフォルテに、技術士官は今日何度目かの
言葉を繰り返す。エンジェル隊とルフト元准将からの連名で出された、「2人は相部屋でも問題なし」
という文書で部屋の配置を決めたために、こんなことになるとは……彼女は己の不運を呪った。午後
から予定されている艦内通信試験の準備もままならず、技術士官はただ溜息をつく。
「司令官と副官の部屋ぐらい、普通はあるだろう」
「フォルテ副司令が防音完備の専用射撃訓練場が欲しいと言われたので、一部屋潰しました」
「他の将官が乗込んだ時に使う空き部屋は」
「フォルテ副司令が使われる、湿気に弱い火薬を使った弾丸の保管庫になってます」
「…………」
「他の部屋も、調査航海のための食糧や機材を積み込んだので、空きなんてありませんよ」
 フォルテは、それが聞こえていないかのように、艦の設計図を見つめる。
「それに……お二人なら、別に相部屋でも問題はないと思うのですが」
「な、なんで、問題ないんだ」
 技術士官の言葉に、フォルテは顔を上げる。
「あ、あのぅ。もしかして、気づかれてないと思ってたんですか」
 技術士官はキョロキョロと辺りを見渡し、周りに誰も居ないのを確認してから口を開く。
「その……タクト司令官とフォルテ副司令が……部屋で、されていたのを……」
「ッ!!」
 フォルテの顔が一気に赤くなる。
「ほ、ほほほほほ他に誰が知ってるんだ」
「エクシオールのクルー全員が知っていますよ」
 技術士官はあっさりと答える。
「そ、そんな……」
「その、失礼ですが。あれだけ大きな声を出されては、バレない方が不自然かと……」
 それを聞いたフォルテは、真っ赤な顔のままで脱兎のごとくその場から逃げ出した。
「……で、こうなるわけか」
 新しく出来た射撃訓練場で、古式銃であるリボルバーを撃ちまくるフォルテに、タクトは額を押さ
える。
「うわぁぁぁぁぁぁああああああああッ」
 フォルテは良く分からない声を上げながら、撃鉄を叩いて銃を連射する。
「おーい、フォルテ、そろそろ止めないかー。これ以上撃つと、航海中に使う分がなくなるぞー」
 銃撃音の中、タクトは声を張り上げる。しかし、フォルテはそれには耳を貸す気配はないようだ。
 そのまま15分程待っていると、弾のケースが空になった。
「おーい、フォルテ」
「なんだい」
 フォルテは新しいケースを開け、弾を詰めながら答える。
「オレと付き合ってるのがバレるのはそんなに嫌なのかい」
 タクトの何気ない言葉に、フォルテの手元が狂い、弾が床に落ちる。
「べ、別に嫌とかそういう訳じゃ……」
「じゃあ、問題ないじゃないか」
 タクトはそう言って、フォルテの後ろに立つと、その身体を抱きしめる。
「ちょ、やめてくれよ」
 突然の事にフォルテは抵抗するが、タクトも手馴れたものだった。
 フォルテが振り向きざまに振るう肘をひょいとくぐって一歩前に出ると、ちょうどタクトの目の前
にフォルテの顔がくる。
 思わず赤面して固まるフォルテ。
 タクトはくすりと笑うと、その半ば開いた唇をすっと奪う。
「ッ!?」
 軽いキスの後、二人は離れる。
「……」
 不機嫌な顔を、軽く赤に染めた複雑な表情で、フォルテはタクトを見つめる。
「ん?」
 タクトは、そんなフォルテの視線に、いつもどおりの表情で応じる。
「まったく」
 フォルテは銃を置くと、タクトを抱き寄せる。
「こんなデリカシーの無い男に、何で惚れたんだろうねぇ」
 タクトの耳元でそう囁くと、フォルテはタクトの耳たぶをそっと噛む。口の中で、耳たぶをちろち
ろと舐めながら、熱い吐息を耳に吐きかける。
 タクトは、そのこそばゆさに耐えながら、フォルテの身体を射撃台の上に座らせ、その股を開かせ
る。
「ん……」
 フォルテはタクトの耳たぶから口を離す。
「えらく急かすじゃないか」
「最近、ご無沙汰だったからね」
「確かに」
 司令官と副官となってから、二人が一緒に居られる時間は極端に少なくなっていた。軍規上、司令
室にどちらかが残る必要があることも原因の一つだった。
「フォルテは平気なのかい」
「永遠に会えないわけじゃないだろ」
「フォルテらしいな」
 フォルテは、苦笑するタクトの手を取ると、自分の股間へと導く。
「ただ、こっちの誤魔化しは効かなくてね」
 そう言うフォルテの股間は、ショーツの上から触っても、ハッキリと分かるほどに濡れていた。
「我慢は良くないな」
「だから、アンタにだけは甘えてるのさ」
「そりゃどうも」
 タクトは、じっとりと濡れたフォルテの恥丘を、ショーツの上から手の平でやさしく何度も撫でる。
「ん……タクト……もっと」
「また、声が外に漏れたらどうするんだよ」
「大丈夫さ、この部屋は防音仕様だからね」
 そう言って、フォルテはタクトの顎を引き寄せる。
「んふぅ……」
 半ば強引にタクトの唇を奪ったフォルテは舌を絡める。互いの口腔を2人の舌が絡まったまま行き
来する。零れる唾液を啜りあいながら、タクトはショーツの中に手を入れる。
 指に引っかかる濡れた恥毛、その中で熱くぬかるんだ割れ目。タクトの指がその中に潜り込む。
「はぁっ」
 フォルテの顎が跳ね上がり、絡まった舌が外れる。タクトはもう片方の手でフォルテの後頭部に手
を回して支える。
「あんまり後ろに下がると危ないよ」
「なぁに、アンタがちゃんと抱いててくれれば問題ないさ」
 タクトはフォルテの額に、瞼に、頬に、唇に、何度もキスを繰り返し、舌を這わせる。
「うん……はぁ……タクト、ん……んん」
 ムズかゆい快感に半ば顔を背けながらも、それを受け入れるフォルテの顔がタクトの涎に濡れ、そ
の表情に卑猥な彩りを添える。
 唾液に愛液。二つの淫音にフォルテの喘ぎ声が混ざり、部屋の中に響く。
 堅く勃起したフォルテのクリトリスを、タクトは爪先で軽く引っかく。皮で包まれているとはいえ、
敏感な秘芯を刺激されたフォルテは、反射的に脚を閉じる。その原因であるタクトの手は、依然フォ
ルテの股間に残ったままなので意味はない。むしろ、タクトの手をその柔らかな太腿で挟みこんだこ
とで、自らの股間にタクトの手を引き寄せる形となった。
「指が、あ、くぅ……ぅ……ぅ……ぁ」
 タクトの指が、秘所をゆっくりと撫で上げながら割れ目の中に徐々に指を沈め、秘芯を弾く。
「ひぐぅ、う、あぁ……ん。そんなに、タ、クト……」
 タクトが奥に突っ込んだ指を鍵の字にして引っ張り出すと、どろりとした淫液がフォルテの内股を
びしゃびしゃに濡らす。
 タクトは指を引き抜くと、ねっとりと淫液がまとわりついたそれをフォルテの目の前に晒す。
 胸を上下に揺らしながら、荒い呼吸を続けるフォルテ。その吐息が淫液に当たり、タクトの指先か
ら零れる。
「はぁん……む」
 フォルテはそれを舌先で受けとめると、そのままタクトの指を咥える。
 チュル、チュル、ジュルッ、チュ、ジュル
 はしたない音を立てながら、タクトの指を吸いつづけるフォルテ。タクトは指に舌を絡ませようと
するフォルテを焦らすように指を動かし、熱いヨダレが溢れる口腔を掻き回す。
「ん、あん、ん、んん」
 フォルテは、口の中で作られた淫液と口液のカクテルをゴクゴクと喉を鳴らして飲み干す。
「そろそろいいかな」
 タクトはそう言ってフォルテの口から指を引き抜くと、フォルテの服のスリットの中に手を入れる。
ショーツにタクトの手が掛けられると、フォルテは腰を浮かせてタクトが脱がせやすいようにする。
揃えた太腿を、脚を、タクトは手馴れた手つきでショーツをするすると下ろしていく。最後に踵で引
っかかったショーツを半ば強引に引っ張ると、フォルテのショーツは、タクトの手の中で布球になる。
 パサ
 タクトの手を離れたショーツが、床に落ちる。フォルテは自らの秘所に指を添えて陰唇を開いて誘
う。タクトは手早くチャックを開くと、赤黒く勃起した肉棒を取り出して秘所に添える。フォルテの
尻の柔肉にタクトは指を食いこませてしっかりと掴むと、腰を思いっきり打ちつける。
「ひっ、あ、ああっ、ん、ぃい、んぁぁ、あっ」
 テンポ良く響く肉と肉がぶつかり合う音と、フォルテの嬌声が部屋に響く。防音に安心しているの
か、フォルテの声はいつもより大きく、大胆だった。
「ふぁ、もっと、抉ってく……くぁ、そぅ……ん、んぁ、は、あああ」
 フォルテの要求に答えるように、タクトは少し角度を付けて挿入を試みる。亀頭がフォルテの膣の
内壁をつつきながら、ぐりぐりと奥に進んでいく。
「くぅ」
 先端に、ざらざらとしたひだがまとわりつき、思わず射精しそうになるのをタクトは寸での所でこ
らえる。タクトは挿入の速度を落として、フォルテの中をじっくりと攻める。
「もっと奥まで……」
 フォルテは、タクトのぬるい攻めに物足りないのか、脚で引き寄せる。ペニスによって空間を奪わ
れて押し出された体液が、二人の結合部から溢れる。タクトは密着した状態から、フォルテの中をじ
っくりと攻めるように腰を動かす。
「フォルテ、これでいいかい」
「うぁ……んぁ、ぁっ……はぁぁ」
 フォルテは、タクトの腰の動きに合わせて脚と腰を動かす。やがて、内壁をぐりぐりと攻めるタク
ト自身をイメージするように、フォルテは目を閉じてからタクトの動きに身を任せる。
「ひぐぅ……ふ、深いよ、タクト……く……あはっ」
 腰が密着した状態から突き出されるタクトのモノが、子宮口に押し付けられる。自ら求めたものの、
苦痛を伴う快感に、フォルテの声に悲鳴に近いものが混じる。
「フォルテ、そろそろ」
「あ、ああ。いいよ、中で……ぁぐ」
 タクトの肉棒が、一瞬子宮口を潜り抜ける。亀頭を子宮口で締め付けられたタクトの先端から、溜
まっていた精液が盛大にぶち撒けられる。
「んひゃぁ、ぁ、あああああああああああッ」
 仰け反るフォルテの身体をタクトはしっかりと抱きしめる。直に放たれる精液が子宮の中を満たす
感触に、フォルテは意識を沈めた。
「んー、匂うかな」
 ブツブツと独り言を言いながら、フォルテは部屋を出る。タクトを先に送り出し、自分は身支度を
整えてから出たのだが、やはりタオルで拭いただけでは匂いは取れそうもない。
「仕方ない、シャワーでも……」
「フォルテ副司令、ちょっと」
 技術士官がフォルテを物陰から手招きをする。
「な、なんだい?」
「副司令……射撃場は防音にはなってますが……その」
「???」
 技術士官の言葉の意味する事が分からず、フォルテは首を傾げる。
「司令室とは、緊急連絡用の回線で繋がっていまして、その……先ほどまで、艦内通信のテストで回
線を全て開いまして……」
 その言葉に、フォルテの顔が凍りつく。
「ま、まさか……」
「司令室経由で、司令と副司令の……しておられた音声が全艦に……」
「ぅぅ、うわぁぁぁぁぁぁーーーーーーーん」
 それ以上はもう聞きたくないと言わんばかりに、フォルテは両手で耳を押さえてその場を走り去る
のだった。



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