火薬のジャンバラヤ

フォルテ  「中佐・・・こうやって月を見てると昔のことを思い出すね」
ウォルコット「ええ、・・あれからもう4年ですか・・・」
フォルテ  「ああ、早いもんだな・・・」

-21:30 晴天 満月-
ズギュン ズギュン
フォルテ  「クッ・・・もうここまでまで追っ手が来たか・・・」
部下A   「仲間の大半がやられました!弾薬も底をつきそうです!どうするんですか少尉!」
フォルテ  「ギャーギャー騒ぐんじゃないよ!少し落ち着いたらどうなんだい」
部下A   「これが落ち着いてられますか!命がかかってるんですよ!?それに私には家ぞ・・」
敵兵Bが部下Aに向け発砲   
フォルテ  「どうした?しっかりしろ!こいつまで殺られたか・・・くそ〜・・どこから撃って来やがった!?」
敵兵B   「あんたがこの部隊の隊長か?」
フォルテ  「!!そこかぁ!!」(引き金をひく)
      「・・・クソッ!玉切れかい」
敵兵B   「もう一度聞くがあんたがこの部隊の隊長か?」
フォルテ  「・・・・・  だったら何なのさ?」
敵兵B   「死んでもらう。悪く思うな」(銃口をフォルテに向け、引き金に手をかける)
フォルテ  「・・・(ここまでのようだね・・・・)」
次の瞬間、この町に一つの銃声が響いたそしてそれは標的の額に命中した
敵兵B   「ガ!・・・・・」
フォルテ  「・・・!!・・・だ・・・誰だ」
ウォルコット「フォルテ・シュトーレン少尉ですね」
フォルテ  「そ・・・そうだけどあんたは?」
ウォルコット「おっと、これは失礼。私はトランスバール公国軍中佐ウォルコット・ロウです」
フォルテ  「ウォルコット・・・・・ロウ・・・・!!・・・(もしかして
       あの『超新星の白き狼』)何故中佐ほどの階級の方がこんな危険な戦場に!?」
ウォルコット「その話は後です!もう追っ手がすぐそこまで来てますよ」
フォルテ  「は・・・ハイ(戦争中の英雄がなんだってこんなところに・・・)」
−2時間後 狭い空家の部屋の中-
ウォルコット「・・・・」(外を見てる)
      「なんとか引いたみたいですね。」
フォルテ  「・・・ウォルコット中佐・・・先ほどの話ですがよろしいでしょうか?」
ウォルコット「はい?なんでしょう?あ、それと敬語は止めていただけませんか?
       どうも目上に見られるのは苦手でして・・・」
フォルテ  「(へぇ・・・今時めずらしいねぇ・・・。なかなかの男だ・・)
       ああ、判ったよ。ところで中佐、何でこんな危険な場所に
       あんたみたいな高階級の方がいるんだぃ?」
ウォルコット「ははは。それはですね、今日休暇でこの星の友達にあいに行くよていだったんですよ」
フォルテ  「それは災難だったね。まぁ、中佐の災難のおかげで生き長らえることが出来たんだけどね」
ウォルコット「そうかもしれませんね?ははは・・・・!!フォルテさん伏せて」
フォルテ  「え!?」
部屋の中が火薬の臭いに覆われる。
フォルテ  「ど・・どうしたんだい?急に天井に向かって銃を乱射して・・・・!?・・・これは・・」
天井が赤い色で染まっていく
フォルテ  「・・・・・(す・・すごい・・・あたしでさえ気付がなかったのに・・・)」
ウォルコット「ここはもう危ないようですね・・・・」
フォルテ  「・・・・」(中佐を唖然とした表情で見つめ頬を赤くする)
ウォルコット「ここを出ましょう」
二人はこの後仲間の救援もあり無事生還することが出来た

-現代-
フォルテ「あの時あたし、中佐に恋心を抱いていたのかもね」
ウォルコット「はははは、フォルテさん、からかわないで下さいよ」
フォルテ「ありゃあ・・ばれちまったかい?」
フォルテ「あははは(からかっちゃぁ・・・いなんだけどね・・・ま、いっか)」


       完


ウォルコット「皆さん・・・巨大人間型ロストテクノロジーNO.169通称『ガイア』が逃走
       ・・・トランスバール本軍を壊滅させたとの連絡が入りました・・・」
ミルフィー「え・・『ガイア』って、中佐とフォルテさんが紙一重で捕獲した・・」
ランファ 「ちょっと、壊滅ってどうゆうこと!?私達はどうなるのよ!?」
フォルテ 「・・・あれのことだ・・・トランスバール いや、この銀河を破壊するだろう」
ミント  「『ガイア』の捕獲には約3000人の少尉以上の階級者を導入しましたが
      生存したのは二人・・つまり中佐とフォルテさん」
ヴァニラ 「しかし、その時フォルテさんは重態だったと聞きます・・」
フォルテ 「おそらく、ガイアは私と中佐を一番に狙って来るだろう・・・皆逃げな!!」
ミルフィー「そんな事出来ません!3000人相手でフォルテさんたちしか生き残れなかった
      んですよね!?それを二人だけで食止められるはずがありません!」
ランファ 「そうですよ、どうしても逃げないんだったら私達ものこります!」
フォルテ 「・・・エンジェル隊隊長 フォルテ・シュトーレンの命令だ・・」
ウォルコット「・・・・・」
ミント  「今あなたがたを置いていってしまったら永久に後悔することになります!」
ヴァニラ 「死ぬ時は・・・いっしょです・・」
フォルテ 「勝手に死ぬなんて言わないでおくれよ・・・コレはあんたらには関係のないことなんだよ?」
ウォルコット「・・・・・」
全員一瞬息を呑んだ。フォルテの瞳が涙で覆われている。
ミルフィー「フォルテさん!皆の心は一つです!」
ランファ 「フォルテさん!」
ミント  「フォルテさん!」
ヴァニラ 「・・・・・・・」(うなず)
ウォルコット「いいかげんにしろ・・・」
ミルフィー「!!?・・・ちゅ・・中佐?」
ウォルコット「フォルテの気持ちがわからないのか・・・・」
全員  「・・・・」
ウォルコット「・・・・皆さんしつれいしました。早く脱出してください」
ミルフィー「・・・判りました」
ランファ 「フォルテさん、絶対死なないで下さいね!ぜったいですよ!?」
ミント  「幸運をおいのりいたしますわ」
ヴァニラ 「二人に、神の御加護を」
そしてフォルテとウォルコットを残しエンジェル隊はトランスバール宙域を離脱していった
フォルテ 「・・・中佐・・」
ウォルコット「はい、なんでしょう」
フォルテ 「私達、生き残れるよな?」
ウォルコット「あはは、あたりまえじゃないですか。私はウォルコット・O・ヒュ−イですよ。
       フォルテさんを守り抜いて見せます」
フォルテ 「中佐・・・・。あと、一つお願いがあるんだが・・・」
ウォルコット「・・・・・」
フォルテ 「『父さん』って読んで良いかい?」
ウォルコット「はい、どうぞご自由に」
フォルテ  「ありがとう・・・・・父さん・・・」

       完

動画 アダルト動画 ライブチャット