タクト×ヴァニラ

「おいで、ヴァニラ…」

タクトはそう言って、ベッドに腰掛け、ヴニラ優しく引き寄せた。ヴァニラは「あっ」と
小さく驚きの声をあげたが、抵うことなくそのままタクトに身体を預ける。

暫時の沈黙。

先に言葉を発したのはヴァニラだった。

「タクトさん…タクトさんの胸、温かいです…ずっと…こうしていたい…」

「ヴァニラ…」

こみ上げる愛おしさ。タクトは軽く前屈みになり、両手でヴァニラの頬を包み、ゆっくり
と引き寄せた。普段は無表情でいる事の多いの彼女だが、今は違った。

まだ幼さを残す、はにかんだ表情。何かを訴えかけるような潤んだ瞳。鼻腔をくすぐる甘
い香り…それらはタクトに、ヴァニラの中の「女性」を意識されるのには十分だった。

そして2人は、自然に、本当に自然に、唇を重ねた。

柔らかく。暖かく。そして小さく震えるヴァニラの唇。やがてヴァニラの目から、
一筋の涙が零れ落ち、弾けた。

際限なく吹き上がる感情。それはやがて、タクトの中に眠る「男性」としての本能を
呼び覚ます。何の前触れも無く、タクトは僅かに開いたヴァニラの唇に、自分の舌を
挿し入れた。

驚きのあまり、一瞬目を見開くヴァニラ。何かを言おうとするが、タクトはそれを許さず、
ヴァニラの唇を求め続ける。やがてヴァニラも自分からタクトの舌に自分の舌を絡め
始めた。
静寂が支配するクロノドライブ中の艦内に、2人のディープキスの淫靡な音だけが響く。
やがて唇を離した2人の間に、唾液が糸を曳いた。

「タクト…さん…」

恍惚の表情を浮かべ、タクトを見るヴァニラ。そんな彼女に、タクトは落ち着いた声で
語りかけた。

「ヴァニラ…君が…欲しい…」

その言葉にも、ヴァニラは動揺しなかった。ただ、「コクン」と小さく頭を振って答える。


タクトはヴァニラの頬を両手で包んで、もう一度キスをした。そのままヴァニラの頭を
包むヘッドギアを外し、さらに後ろで纏めていた髪も解く。

さらり、とヴァニラの髪が落ちた。ヘッドギアを外した彼女は、日常の無機的な印象は
消え、その姿も表情も、他の少女と同じ愛くるしいものに見えた。

タクトは細かいキスを繰り返しながらヴァニラの軍服を脱がせ、その下につけていた
下着の上からヴァニラの薄い乳房を優しく愛撫した。

掌で回すように。時には指先で軽く押すように。

「んっ」と小さな声を出して、タクトの手の動きに反応するヴァニラ。タクトの手には、
だんだんと硬くなるヴァニラの乳頭の感触がはっきりと伝わってきた。
「…可愛いよ…ヴァニラ…」

タクトはさらに愛撫を続けながら、下着の肩紐を外した。そして後ろから両手で、露に
なった2つの乳房を揉み解していく。まだ幾分少女の硬さを残していたが、両の手に
ちょうど収まる小さな膨らみからは、ヴァニラの高鳴る鼓動も伝わってきた。

「た、タクトさん…恥ずかしい…です…」

そんなヴァニラの羞恥の声には耳を貸さず、タクトはさらに胸を揉みながら、耳、うなじ、
肩へと舌を這わす。やがてヴァニラの吐息に、甘いものが混じり始めた。

それを確認したタクトは、左手でヴァニラの顔を抱えて横に向け、再び優しくキスをする。
そして右手でヴァニラのショーツの上に指を這わした。

驚いて、また何か言葉を発しようとするヴァニラの口を、タクトは自分の口で塞ぐ。

ショーツの上からもはっきりと分かるヴァニラの秘裂。その筋にそって、タクトは丁寧に
指を動かす。

「…んっ…ん…………んんっ…」

口を塞がれ、言葉にならない声を上げるヴァニラ。閉じた両足が「いやいや」をする
ように、左右へせわしなく動く。しかし頭を抱えられているので、逃れる術は無い。
やがて割れ目にそって、じわりと暖かい液体がショーツに染み出してきた。

「汚れちゃうから、コレも脱がないとね」

タクトは声にわざと意地悪なトーンを含ませ、ヴァニラの羞恥心をさらに煽った。そして
抵抗する間も与えず、そのままショーツを一気に下ろした。
窓から差し込む薄い星明りが、ヴァニラの白い裸体を浮かび上がらせる。

胸の、淡く、しかし光と影のグラデーションに強調された1対の膨み。胸から腰にかけて
の流れるようなラインは、タクトに少女と成熟した女性、両方の印象を与えた。胴体から
しなやかに伸び、小さく震える四肢は、精巧なガラス細工のそれに似ていた。

「綺麗だ…」

無意識の内に声に出してタクトは呟いた。

「そんな…私は……私はまだ…子供…です…」

「いや、君はもう立派な…」

しかしそう言いかけた時、タクトの視線がある1点で止まった。ヴァニラの下腹部から
恥丘にかけて、彼女の髪と同じ色の茂みが、薄く存在していたのだ。その茂みで光が
僅かに回折し、七色に輝いていた。

その神秘的な光景は、僅かに残っていたタクトの最後の理性を、完全に崩壊させた。

「タクト…さん…?」

言葉に詰まったタクトを不安気に見るヴァニラを、タクトは突然、乱暴に押し倒した。

「きゃっ!」

先ほどまでの紳士的な態度から豹変したタクトに驚きの声を上げるヴァニラ。しかし、
本能の支配する野獣と化したタクトの耳には届かない。タクトは強引にヴァニラの両足を
広げ、体を入れた。
タクトが何をしようとしているのかを直感的に理解し、ヴィニラは足を閉じようと力を
込める。しかし時既に遅く、タクトすばやくズボンのベルトを外すと、硬くそそり立った
男性器を取り出した。

「!!!!」

生まれて初めて直に見るその姿と大きさに、ヴァニラの顔に恐怖の色が差す。しかし、
タクトは全く意に介さず、乱暴にヴァニラの秘処に男性器を突き立てた。そしてきつく
狭い膣を無理やり押し広げて進み、一気に根元まで挿入する。

「っっっっっーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!」

突然襲ってきた破瓜の傷みに、悲鳴を上げるヴァニラ。目から大粒の涙が零れ落ちる。
ヴァニラは両手で必死にタクトの体を押し返そうしたが、しかし悲しいかな。成人の男、
それも軍人の力にかなう物ではなかった。

野生の本能に支配されたタクトは、無慈悲にも挿入した男性器を動かし始める。

「ひぃっっっっ!」

再び声にならない声を上げるヴァニラ。しかしタクトは止まらない。自分の動きに
合わせて上下に動くヴァニラの小さな胸、汗ばんだ体にまとわりつく乱れた髪、そして
苦痛に歪んだ少女の表情と苦悶の喘ぎ声は、燃え上がる性の欲望に油を注ぐだけだった。
パン、パン、パン…

タクトの陰嚢とヴァニラの女性器がぶつかる音が規則正しく室内に響く。やがてヴァニラ
の両の腕からも、徐々に力が抜けていった。タクトは両腕でヴァニラの体を抱え、さらに
腰の動きを加速させる。

「はっ…んっ…ああっ………」

最初は苦痛の呻きでしかなかったヴァニラの声に、やがて官能の歌が混じり始め…

そして彼女は生まれて初めてのオルガズムを迎えた。

同時にタクトもヴァニラの温かみの中に、欲望の全てを放出した。
「起きて…タクトさん…」
「んっ………もう朝か…」

タクトが目をこすりながらベットから体を起こすと、傍にエプロン姿のヴァニラが立っていた。

「おはようございます…タクトさん」

暖かい笑みを浮かべて、小さくお辞儀をするヴァニラ。カーテンの隙間から差し込む朝日
に照らされ、その表情は普段より一段と愛らしく見えた。

「ああ、おはよう。ヴァニラ…」

そう言いって微笑み返そうとした瞬間、逆にタクトの表情が強張った。脳裏に昨晩の情事
の光景が蘇ってきたのだ。

情欲に流され、14才になったばかりの子と関係してしまった。しかも、最後はヴァニラの中に… タクトの良心に、後悔の念と罪悪感が怒涛のように押し寄せる。

「あの…タクトさん、ご気分でも悪いのですか?」

顔面蒼白となったタクトを心配そうに覗き込むヴァニラ。

「い、いや大丈夫だよ…そ、それよりヴァニラ、あ、あの…」
「はい?」
「い、いや………なんでもない…」

罪悪感でヴァニラと目を合わせることができず、何と言っていいのかも分からず、そのまま口篭もるタクト。
「そうですか…それで…あの…タクトさん。私、朝食を作ったのですが…」
「…えっ? ヴァニラがかい?」
「はい…」

モジモジとそう話すヴァニラは、いつもと変わらないヴァニラだった。じっと彼女の
表情を見つめても、特に昨日の情事の面影は感じることは出来なかった。
タクトには、だんだんと昨夜の事が夢だったんじゃないか、と思えてきた。

(そうだよな。いくらなんでもアレは夢だよな。はははははっ…)

タクト安堵のため息をついて、ヴァニラの方を向いて微笑んだ。

「ああ、いただくよ。楽しみだなぁ、ヴァニラの手料理♪」
「はい…では、スープを温めてきますね…」

しかし、いそいそとキッチンに駆け込むのヴァニラ後ろ姿を目で追って…
タクトは気がついた。

ヴァニラが「裸の上にエプロンをつけている」ことに。

その異常な光景に、再び硬直するタクト。ぎこちない動きで恐る恐るシーツの中を
覗き見ると、そこには卵の大きさ程の丸く赤い染みが残されていた。

「!!!!!!」

タクトが完全に思考停止していると、ヴァニラがキッチンから顔を覗かせて言った。

「あっ…タクトさん、私なら大丈夫です。もう…痛くありませんから?」



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