蘭花×フォルテ

『もう好きにしろぉー!』
その一言がいけなかった。
今になって悔むが遅い。
「ッア…」
いつ頃からか、なんて覚えてない。
ただ、明らかなのは全裸の蘭花がそそり立っている自分のそれを小さな口、舌で愛撫しているということ。
「ラ…らん、ふぁ…止めろ…」
「ッハァ…だって好きにしろって言ったのフォルテさんですよ?」
何も言い返せなかった。
『好きにしろ』と言ったのは事実だし、むしろ…今、蘭花からの愛撫によって気持ちよがている自分が居るから。
舌で裏筋を撫でられ、手でしごかれる。今や絶頂の危機である。
「…らん、ふぁ…だ、めだ。なんか出るっ…」
言葉が終わる前にそれは出た。
他人のは見た事があっても、まさか自分から出るとは思いもしなかったソレ。
蘭花の胸元、そして口内へ飛び散る。
「ごめ…蘭花」
そう言いながら蘭花の体を抱きしめる。
すると、
「フォルテさんの…温かい…」
と言って抱き返してくれた。正直、嬉しかった。
何故、と聞かれても、その理由が浮かんでこなかった。
ただ、その時の蘭花がとても可愛いらしかったから。
だから。
今思うと、自分は蘭花に恋心を抱いていたのかもしれない。
ただ、それに気がついていなかった。それだけ。
女同士、という間柄、『仲間』『妹分』としか見ていなかったのしれない。自分でもよくわからない。
しかし、蘭花が自分を好意になったのは男の自分であり、いつもの自分ではない。それがなによりも苦痛。
「フォルテさん。」
いきなり発せられた声に少しだけだけど、驚いてしまった。
「あ、な、なんだい?」
「フォルテさん、なんか勘違いしてるかもしれませんけどぉー…」
「…ん?」
「アタシはぁー…男になったからフォルテさんを好きになったンじゃないですよ?」
「…え?」
「だ、だから…ずっと…いつからかなんてわからないけど、好きでした。フォルテさんが…」
とても嬉しかった。そして半面驚いた。
思いもしていなかった。
「こんなの…変とか思われても仕方ないです…でも。自分の気持ちに嘘はつきたくなかっ…っ」
「蘭花…」
伏せてしまった彼女の顔を覗きこむとそこには、普段の彼女からは想像も出来ないほどの大量の涙
そんな彼女の目尻に口を付け、涙を吸い、再び抱きしめる。
その行為に対して、驚いている様子ではあったが。
そして自分のポロシャツを脱ぎ、彼女にはおる。
「蘭花。明日…まだあたしこのままかもだけど…デートしない?」
「デート…?」
「うん。この姿のままなら『カップル』だろ?誰が見ても。それともあたしじゃ不満か?」
「…ううん。嬉しいです。フォルテさんこそ…」
「いーの。ほら。わかんない?」
「ぇ」
「あたしも…好きだ。蘭花。」 「あ…」
「ほら。まだ仕事あるから、行くよ」
「あ、はい。」
そしてフォルテはクローゼットからポロシャツを出し、それを着る。
「明日、楽しみにしてるから」
と、つぶやいてから蘭花を残し、部屋を出る。

【終わり】



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