ミント×蘭花

「お腹減ったぁ〜…」
薄暗い倉庫の中で、蘭花は膝を抱えて唇を尖らせた。
今日、ここへ閉じ込めている理由はロストテクノロジーを壊してしまったからだ。
蘭花は深い溜息を着いた。
「反省しました?」
ふいに扉の向こう側から声がした。
蘭花はパッと顔を上げ、見えもしないのに何度も顎を引いた。
「した!したわよ、だから出してっ」
扉に向かって叫ぶと、扉の向こう側にいる娘が小さく笑った。
「フォルテさん達は、まだ許してないみたいですけどね」

「でも、もう2時間は経ってるわよっ!」
「う〜ん…出してあげても良いのですけど……」
ザワッと鳥肌が立った。
扉の向こうの娘…ミントがこんな声を出す時は、大抵ロクな事ではない。
蘭花は音を発てないように倉庫の隅へと逃げた。
「蘭花さん?何を怯えているんです?」
シュイン、という音と共に扉が開いた。
外から差し込む照明の光に目を細め、蘭花は倉庫の隅で膝を抱えた。
「やっ…」
伸びてきた腕が蘭花の腕を掴んだ。蘭花は小さな悲鳴をあげて、慌ててその手を振りほどこうとした。
「蘭花さん、そんなに怯えられると何かしなくてはならない気になるんですけど?」
「しなくて良いっ!そんな気にならなくて良いっ!」
慌ててかぶりを振ると、ミントはニッコリと優しい笑みを浮かべた。
「蘭花さん、本当に反省しているんですか?」
「え………?」
ミントの顔が近寄ってくる。蘭花は顔を背けて逃げようとしたが、それより早くミントの手が顎を捉えた。
「んっ…」
唇が触れた。蘭花はビクッと猫のように体を震わせ、すぐに両手でミントの肩を押した。
「やっ…やだ…」
「なぜです?こんな所だからですか?」
「それもあるけど…っ」
ミントに求められる事は嬉しい。嬉しいけれど、まだ恥ずかしさの方が先に立ってしまう。
もちろん、ミントはそんな蘭花の気持ちぐらいわかってやっているのだろうけれど。
「どうしても、いやですか?」
優しい笑みを浮かべるのに、決して優しくない人。
蘭花は困ったふうに眉を寄せた。
「……やじゃ…ない……」
結局いつものように丸めこまれてしまうのだ。でも、やはり心のどこかではこうして求められる事が嬉しいと思っていた。
「ん………」
再び唇が重なった。けれど、先ほどのような触れるだけのキスではない。少しだけ開いた唇の間からミントの舌先が入り込んでくる。
ゆっくりと丁寧に口腔内を舌で愛撫され、だんだんと感覚が怪しくなってきた。
「ぁ…」
怯えた舌先を見つけた舌が絡み付いてくる。
蘭花はビクッと体を震わせ、ミントの背中に手を回した。
「……ふ…」
知らず内に瞳の端に溢れた涙をミントの指先が優しく拭ってくれた。
こういう時は少し狡いと思う。こんなふうに優しくほだされたら、誰だって気持ちが傾いてしまう。
ミントはそういう事もわかっていてやっているのだから質が悪い。
蘭花は目を閉じてミントの背中に爪を立てた。
「はぁ……」
ゆっくりと離れて行く唇は唾液に濡れ、やけに恥ずかしかった。
蘭花は薄く目を開け、ミントの頭を引き寄せた。
こうして触れ合う事に随分と慣らされた。最初は戸惑いや不安の方が強くて、快楽を追う事に負い目があった。
けれど今は行為の最中になると、自然と体がミントだけを感じるようになっていた。
「ぁ……あ…」
ビクビクと細い体が震える。
ミントはそれを愉しむように目を細め、
「脱がしても良いですか?」
と、わざとらしく訊いた。蘭花は予想通りに顔を真っ赤にした。
その様が可愛らしくて、ミントは口元に笑みを刻んだ。
「可愛いですね」
「やっ…」
服の上から胸の飾りに触れた。薄い布越しからも充分にわかるほど、赤い突起はツンと固くなっていた。
「もう、ここ…こんなに固くしてるんですね」
「やぁ……」
指先で軽くなぞるようにして触れると、蘭花は弱くかぶりを振った。
ゆっくりと片手を服の合間から手を滑り込ませる。
薄い肌を確かめるように撫で、ツンと立っている乳首を指の間に挟んだ。
「はっ……ぁ」
指の腹で擦ると、蘭花は焦れたように体を震わせた。体は快楽を追うのに従順だ。本人よりも確実に体を変化させてゆく。
「やっ…やだ、ちょっと、ミントっ!」
 涙目で訴えるようにして睨まれても大した効果は無かった。
「ダメですよ、ほら…。蘭花さんを気持ち良くしてさしあげたいだけなんですから、そんなに怯えなくて良いんですよ?」
「あっ……やぁ…」
ミントは素早く蘭花の服の裾から手を差し入れた。それと同時に足のの間に手を滑り込ませた。
「あっ……ぅ…」
濡れた指先が割れ目をくすぐるように愛撫する。
蘭花はビクビクと体を震わせ、ミントにしがみついてきた。
「やっ……だ…ぁ……」
何度も何度も孔の上を掠めていく指先に煽られるように、蘭花はミントの望む言葉を口にした。
「はっ…ぁあ……ミントっ…は…早くっ…」
中を弄られて快楽を追う事に慣れた体は焦らすようなミントの行為に音を上げたらしい。
ミントはニッコリと微笑み、指先に力を込めた。
「あぁ……んっ――――」
収縮を繰り返す孔の中に指が入り込んでくる。蘭花の中は熱く、幾重にも重なった襞が絡み付いてくるようだった。
「あぁ…あ、あ……」
第二関節まで入れた指を中で軽く折り曲げた。爪で内壁を引っ掻くように刺激すると、蘭花は大きく仰け反って甘い声をあげた。
「やぁ……ぁ…んっ…」
二本目の指を入れ、中を広げるようにゆっくりと動かす。
蘭花は弱々しくかぶりを振り、すがるように両手でミントの背中を引き寄せた。
「可愛いですよ、蘭花さん」
「んっ―――」
閉じた瞼の上にキスを落とすと、蘭花はフルッと頭を振った。パサパサと金色の髪が額の上で揺れる。
ミントは前髪を掻き上げ、その額に口吻けた。
「はぁ……ぁ……」
額から離れた唇はこめかみに移り、やがて薄く開かれた唇の上へと落ちた。
紡ぎ出される甘い声を奪うようにキスを深くし、同時に中を弄る指の動きを早めた。
蘭花は快楽に眉を寄せ、ミントの背中に爪を立てた。
「ミン…トっ……」
蘭花は訴えるように瞳をミントへ向けた。
ミントはそれに気づくと、中を弄っていた指を最奥へと激しく出し入れを始めた。
ビクビクと蘭花の体が震える。
「はっ……ぁ!んっ…ミント…あ、あ―――!」
「はっ……ん…ミントぉ……」
ギュッとしがみついてきたのと同時に蘭花は絶頂を迎えていた。
ぐったりと腕を投げ出している蘭花を見下ろし、ミントはにっこりと笑みを浮かべ、中から指を抜いた。
「あっ……」
ミントの指が抜けた瞬間、蘭花はビクッと体を震わせた。
「また、したくなっちゃいました?」
顔を赤くしている蘭花に囁くと、蘭花は怒ったふうにミントを睨み付けた。
「確信犯だ…絶対そうだ…」
これからフォルテの長い説教が待っているというのに、体がこんな状態ではまともでは居られない。
ミントはそれをわかっていて、こんな事をしているのだろう。
「ミントの馬鹿……腹黒…」
「どうしてです?私はただ、可愛い蘭花さんを見たかっただけですよ?」
飄々としているミントを一睨みし、蘭花は深い溜息を着いた。
結局は惚れた方が負けなのだろうか。
ミントに促されるまま服を着て外へと出る。照明が、やけに眩しかった。
「蘭花。反省したか」
タイミング良くフォルテが通路へと現れた。
気だるそうにに立っている蘭花を見て、怪訝そうに首を傾げた。
「あ?蘭花…どうした? こんな時期に虫刺されか…?」
ハッとなってミントを見ると、ミントはニッコリと笑って言った。

「本当に珍しいですよね、こんな時期に」
ミントの視線が首筋に向かう。そして赤くなった痕を見て、またニッコリと笑った。
「…っ!ミントぉ!?」
顔を真っ赤にして怒鳴る蘭花を見てミントは笑う。
そんな二人の様子を見てフォルテは首を傾げていた。



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