ヴァニラ×タクト

「タクトさん、じっとしてください」
緑色の髪をした少女が、俺に手錠を掛ける。
手にはなぜか赤いろうそく、そしてその上に赤い炎がメラメラと燃えている。
「おいヴァニラ、いったい何のつもりだい?」
これは懺悔の儀式だろうか・・・。俺はそんな事を考えながら
十分ほど前の出来事を回想していた。

「あの、タクトさん。お暇でしょうか?」
「ああ、時間は空いてるよ」
「それでしたら私の部屋へ着てもらえますか」
「・・・別にかまわないよ」
ごく簡単なやりとりだった。ただヴァニラから話しかけてくるなんて珍しいから、ちょっと面食らった。
そして「ヴァニラの部屋」という単語からいやらしい発想をしたのを覚えている。
「ここがヴァニラの部屋かい? 綺麗な部屋だね」
お決まりのお世辞、なんかじゃなく素直な感想だった。
だけどヴァニラはさらりと流し、こう言ったんだ。
「タクトさん、私見てしまったんです・・・」
語気は弱々しいのにどこか力強い。そんな不思議な迫力に一瞬たじろいだ。
「どうしたんだよ、急に。」
確かに急だった。胸をえぐるような質問。
心当たりがないわけじゃないのが、余計に平常心を狂わせた。
もしかしてアレがばれたのか、それとも・・・。
「自慰行為、していましたね」
頭がショートした。ギャグマンガなら煙が出る演出をしたところだ。
突発的な衝動に駆られ、ドアが半開きになっていたことは多々ある。
その時、この少女は目撃したのだろう。
「性欲の処理は男性の必要条件であることは知っています。しかし・・・」
何も聞こえなかった。というより脳が外部からの情報を遮断した。
「ヴァニラもっとぶってぇ、とは一体・・・?」
俺は「司令官」という地位が崩れていく音を聞きながら
ヴァニラの言葉攻めに股間が熱くなっていることに気付いた。
「こういうのがお好みなのですね」
ヴァニラの声でふと我に返る。
(お好み・・・、ということはもしや?)
俺は、自分の妄想が当たってほしいのか外れてほしいのか、わからなくなった。
「服、脱いでもらいます」
そういうとヴァニラは俺にまたがった。その瞬間俺は確信した。
妄想は的中したのだと。
一つずつ丁寧に、ヴァニラがボタンをはずしていく。
緑色の髪がそよ風のように俺を包み込んだ。
少女の香りが、意識を楽園へといざなう。
ボタンをはずし終え、服を剥ぎ取られる。乳首を見られる屈辱感が、たまらなく心地良い。
「これをたらせばよいのですね。」
ヴァニラがろうそくを傾ける。紅の蝋がポタポタと、俺の肌へ滴り落ちた。
まるで蝶が花に舞い降りるように。
(熱い、熱い。ああ、総てが焼かれるようだ。なんて気持ちいいんだ・・・)
さらにろうそくを傾けるヴァニラ。
女王様が幸福の雨を、狂気の暴風雨へと変える。
「私はあなたに喜んでいただければ、それだけで嬉しいのです。
たとえそれがどんな形でも」


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