パパラッチの餌

ク−パ−・ジェファンソン:トランズバ−ルの情報検閲組織の主任を務める、さいきんエンジェル隊のポルノビデオ(本物のエンジェル隊出演)の検閲に忙しく
             睡眠不足気味、意外と部下の面倒見もよく部下からは信頼されている36歳
ダニエル・ハンクス:トランスバ−ルでの陰の実力者、トランスバ−ルの議会の議員も彼に意見を求める事が多々ある、趣味は活花の78歳またみんなからは「長老」と呼ばれている
テック・ジャイアン:トランスバ−ル議会の上院議員、ク−パ−同様エンジェル隊のポルノビデオに頭を悩ませている、またク−パ−の事実上の上司であり意外と考えは短絡的で彼の意見は議会の騒動と野次の的になっている。
X:正体不明の殺し屋、依頼人にも顔を現さずどんな依頼も断らずそして成功させると言われている本格の殺し屋

「あっ、ふう」
ディスプレイには蘭花・フランボワ−ズが男と情事している姿が映し出されている
相手の男の顔はわからないアングルである、蘭花は騎乗位で自らメスとして腰を振っていた
そして腰の動きに合わせて揺れ動く胸は見るものを興奮させるには十分である、
だがこの映像を見ているものにそういった類の興奮を感じているものはいなかった。
「主任この映像は本物の蘭花・フランボワ−ズ本人のポルノシ−ンを隠し撮りしていたもので間違いないようです」
「そうか、それで相手は?」
「それはもう少しこれを見れば予想はつくと思います」
彼等のこの会話の間に既に映像の蘭花は体位を後方位に変えていた、
そのアングルは蘭花の女陰部分をクロ−ズアップしていた、
蘭花の女陰と男の男根のピストン運動がそこから丸見えであった更にカメラのあたりに蘭花の愛液が飛び散り始めていた
「ああタクト、アタシもうイっちゃう!! お願い一緒にイってえ!!」
映像はそこで止められた
「なるほど、相手の男は「タクト・マイヤ−ド大佐」というわけか」
主任と呼ばれた中肉中背の近視用眼鏡をかけた男はそう、つぶやいた。
「主任、他のエンジェル他のメンバ−のテ−プもあります、ただ内容はこれとほとんど同じです、相手の男もやはり「タクト・マイヤ−ド大佐」です」
「よしそれらはすべて廃棄処分しろ」
「わかりました」
主任の一声でそこにいた6人の部下たちは一斉にエンジェル隊の隠し撮りテ−プを取り出し、
部屋に備え付けられていた専用の焼却炉に放り込みテ−プを焼却処分した。
「ふう、主任一体いつになったら休みはもらえるんですか?」
「今後こういったスキャンダルの種が現れる恐れが無いときだ、いつになるかは私にもわからない」
主任はそう自分に言聞かせる様にして言った
「主任、お忙しいところすみませんがテック・ジャイアン上院議員がお見えです、いかがいたしましょうか?」
「すぐにお通ししろ」
「わかりました」
それから5分もしないうちにスキンヘッドの中肉の大男があらわれた
「これはテック・ジャイアン上院議員、今日はどんな御用で」
「おおク−パ−・ジェファンソンかどうだ相変わらず仕事に追われているのか」
ク−パ−・ジェファンソンとは主任の本名である
「ああ見ての通りエンジェル隊のスキャンダラスな情報のもみ消しに追われていて今日でもう五日も寝ていない」
「そういえばお前等みんなクマができてるな」
「何しろあのタクト・マイヤ−ドがエンジェル隊全員と関係を持っているからそれのもみ消しに切磋琢磨しなくてはいけないからな」
「ふっふ、実は今日俺がここに来たのはその事できたのだ、お前等の仕事は近日中にでも軽減される暖かいベッドにだって寝れる日も来るぞ」
「えっ、それは一体どういうことなんだ!?」
「ふふ、この世にはな、お前が知らないだけでちょいと裏のほうにいけば「こういうこと」をうまく解決するように出来てるのさ、心配するなパパラッチの餌ごときなど、この俺の手で取り上げてやる」
ジャイアンは不敵な笑みでそういうと部屋から退室したのであった。
ク−パ−はこのとき、何か恐ろしい事をジャイアンはしでかすような気がした。
「長老、やつとはいつ会えるんだ?」
ジャイアンは長老と呼ばれる顎鬚が印象的な老人に詰問を始めていた、
その部屋はク−パ−の仕事場の殺風景な部屋とは打って変わってさまざまな花の活花が色とりどりに活けてあった
「もう一度聞くが、君が今回の事をその人物に依頼するのは、あくまでトランスバ−ルを救うためなんじゃな?」
「当たり前だ、マイヤ−ドを抹殺するのに他にどんな理由がある?」
長老はしばらく沈黙した、そして。
「もし、マイヤ−ドが死ねば、エンジェル隊やトランスバ−ル軍にどんな影響を与えるか...」
「ふん、説教かい、じじいの説教なんか聞きたくねえぜ、それよりその殺し屋にはいつどこで会えるんだ?」
長老はしばらく思いつめた顔で沈黙した、やがて長老は思いつめた顔のままジャイアンに指定場所と指定時刻を教えた
「よし、これでトランズバ−ルは危機を脱する」
ジャイアンは満足そうな顔で長老の屋敷を後にした。
ジャイアンが屋敷から去っていくのを確認すると、長老はすぐにク−パ−のところに電話をした。
長老が電話をする少し前のク−パ−の仕事場
「君たちにもう一度言うが、この仕事はトランスバ−ルの危機を未然に防ぐものだ」
ク−パ−は毎度のように、自分たちのしている仕事の意味を部下たちに説いていた
「もし今回見つかったテ−プがパパラッチによって世間一般に広められた場合、エンジェル隊の宗教的神格性失われ
 そのうえ、その神格性をもってトランスバ−ルに援助を行っている団体がトランスバ−ルから離れていってしまう
 それだけでなく、まだ記憶に新しいク−デタ−鎮圧により活躍したエンジェル隊の評価も、以前言われていた
 「税金泥棒」に戻ってしまう恐れがある、そうなればエンジェル隊の信用は地に落ちてしまう、
 彼女たちの力が司令官とのSEXによるものだなんて言われてみろ、それこそエンジェル隊は世間からの笑いものだ
 下手をすればエンジェル隊そのものが解体される可能性もある、スキャンダルの力はそれほど恐ろしいものなのだ
 これも記憶に新しいと思うがル−カス議員の辞職も、事実的にはでっちあげのスキャンダルによる罷免である事は
 君たちもわかっていると思う、しかもそれがでっち上げであったとわかったのも彼が辞職した後の話だ
 だからこそ、我々は一層今回の件について厳重に扱わなくてはいけない、今が我々にとってもエンジェル隊にとっても
 重要な時期なのだ、この事を肝に銘じていただきたい」
ク−パ−の毎度の演説が終わったあと彼の部下の一人が挙手をした
「と、いうことは、テック・ジャイアン上院議員も主任と同じ考えで動いているのですか?」
ク−パ−は難渋の表情でこう答えた
「いや、確かに考えの根幹は同じかもしれない、だが彼は違う、彼はむしろトランズバ−ルを危機に陥れる男だ」
すると別の部下がク−パ−に相槌を打った
「確かに彼は、いささか軽率なところがありますからね、まったくどうしてあんな男が上院議員の座にいるのか不思議でたまりません」
ク−パ−はジャイアンの最後の言葉を思い出していた、そして独り言のようにつぶやいた
「彼は今にとんでもない事をしでかしそうな気がする」
そのときであった、長老からク−パ−に電話の取次ぎが来たのは
「ジェファンソン君か、実は君に話したい事がある、すぐに私の屋敷に来てくれ」
電話は長老の一方的なもので終わった
「すまない君たちはここに残ってくれ、私は急用が出来た」
ク−パ−はそういうと、仕事場を後にして長老の屋敷へと向かっていったのであった。

ここでちょっとした解説を
「ル−カス議員の辞職」
これはジョ−ンズ・ル−カス下院議員が不倫をしたという、うそのスキャンダルで
辞職に追い込まれたというものである、なおク−パ−の言う通り真実が明らかになったのは
彼が辞職して一ヶ月もした後であった、そしてそれはこのスキャンダル発生から3ヵ月後でもあった。

長老ことダニエル・ハンクスの屋敷にたどり着いたのはク−パ−が仕事場から離れてから2時間後であった、
本来なら30分の距離だったのだが、ここ5日の不眠不休がたたったのだった。
屋敷は、長老と呼ばれる男にふさわしく、質素でなおかつ壮大な威厳を備えた屋敷であった。
「長老、ク−パ−・ジェファンソンです」
「ジェファンソン君か、入りたまえ」
部屋にはダニエルただ一人がいた、そしてダニエルはジャイアンがタクト・マイヤ−ズ大佐の抹殺を行おうとしている事を話した
「マイヤ−ズ大佐の抹殺だと!? そんな事をしたらトランスバ−ルは滅んでしまう!!」
「わしも愚かな事をしたと思っているよ、しかし、わしもあの男の振る舞いには許せないものがあったことも事実じゃ」
驚愕したク−パ−と自責の念にさい悩まれるダニエルがそこにいた、先に口を開いたのはク−パ−であった。
「もしマイヤ−ズ大佐が死亡すればエンジェル隊の求心力を失ってしまう、そしてエンジェル隊に依存しているトランスバ−ル軍の求心力も同時に失ってしまう、
 エンジェル隊のあの力はマイヤ−ズ大佐の指導力が元になっている、そして彼ほどエンジェル隊の力を引き出せる人材は残酷かもしれないが、現在誰もいない」
「その通りだよジェファンソン君、そして未だにエオニアの残党をはじめ、様々な叛乱分子が未だに多くある今、そういった勢力がこのときを見逃す筈が無い。」
しばらく沈黙が流れた。
やがて沈黙を破ったのはまたもク−パ−であった。
「それで、その殺し屋とはいつコンタクトするのですか?」
「それが、今夜のそれも今から20分後なんじゃ」
「20分後!!」
「しかもその殺し屋に狙われたものは必ず命が無い上、その殺し屋はどんな依頼も決して断らないといわれている、
 そこで君にマイヤ−ズ大佐が死んだ後の事をどうすべきかを考えてほしいのだ、君の頭脳はわしよりもはるかに優秀だ、
 君ならうまい方法を考えてくれるだろう。」
「そんな、長老、それは私を買いかぶりすぎですよ!」
「それと、この話は他言無用にしてもらいたい、もしわしが君にこの事を話したとその殺し屋に知られたら、
 わしはもちろん、君の命も無い」
「ジャイアン上院議員に考え直してもらえないでしょうか? 彼がキャンセルを入れればその殺し屋にマイヤ−ズ大佐も命は狙われないはずです」
「あの男にそれが出来ていたらもう既にその殺し屋に依頼などしてはいないよ」
「そ、そんな...」
そして、しばらく沈黙が流れ、そしてク−パ−は無言で屋敷を後にしたのであった。
ク−パ−は車に戻った後、懐から拳銃を取り出した、この拳銃は護身用の至近距離しか効果の無い安物であった。
ク−パ−は拳銃を手にしながら恐ろしい事を考えていた、そしてジャイアンの役宅へと向かったのであった。
「クソッ! いつになったらヤツは現れるんだ、もう約束の時間を過ぎてるぞ!!」
ジャイアンはその殺し屋のコンタクトの場所に指定された港に来ていた、周囲は大型貨物を格納するコンテナだらけであり一種の迷路と化していた。
「いや、ちょうど今が約束の時間だ」
コンテナの中からとこの声がした、そしてそのコンテナから原始的な作りのロボットが通信機と小型カメラを持って現れた
「そのカメラを自分の顔が映るほうに向けて、その通信機で通信をしてくれ」
男の声は通信機からであった、どうやらその殺し屋は依頼人を簡単には信用していないようだ。
「そういやあちょうど今が指定された時刻だ、ふん依頼人のハクをつけるためにもったいぶって現れて、しかも依頼人に警戒をしてるってわけか」
ジャイアンは正直言ってこの殺し屋の態度に苛立ちを感じ始めていた
「まあいい、それよりもう聞かされているとは思うがこれはそんじょそこいらのチンピラを殺せというものではないんだ」
「マイヤ−ズ大佐を消さなければいけない理由を聞こうか」
「なっ、何だと!? 殺せといったら殺せばいいんだ!」
殺し屋のこの態度にジャイアンは苛立ちを更に激しくした
「俺との仲介を行った人物から、俺との依頼に対するル−ルを聞かされているはずだが」
そのときジャイアンはダニエルからこの殺し屋とのコンタクトは一筋縄でない事を言っていたのを思い出した。
「そういやあ、あのジジイそんなこと言ってたな、たしかお前との依頼は一方通行でない事とうそが無い事が絶対条件だってな、わかったよ話してやるよ」
ジャイアンは今回の依頼の動機をその殺し屋に対して話した、それはク−パ−と同じ「パパラッチの餌」に対する不安からによるものであった。
「どうだわかったか、俺にはこの偉大なるトランスバ−ルを守るという使命がある、そのためにはあの男には消えてもらう必要がある報酬もある、さあこれで満足だろさっさとあの男を消して来い!」
そして、殺し屋の取った答えは意外なものであった。
「断る、お前のやり方ではトランスバ−ルを救うどころが窮地に追い込むぞ」
ジャイアンは殺し屋のこの返答を聞いたとき、ついに堪忍袋の尾が切れた
「黙れ!! やれといったら黙ってやればいいのだ!! どうやら貴様は超一流の人間に対する接し方を知らないようだな!
 俺の背後には大金がある、それこそテメエが見た事も無い大金なんだぞ! 大金を手にして仕事をするか?
 それとも大金をあきらめて惨めな思いをするか?」
「もういい、札束があれば何でも出来るわけでもあるまい」
そしてジャイアンはカメラを先のロボットに向けた、そして彼のボディガ−ドが拳銃を抜きこう言った
「おい待て、このまま生きてこの港から出られると思っているのか?」
ジャイアンは不敵の笑みを見せながらこう言い放った
「ふふバカめ、俺に敵対するものは容赦なく排除する、この通信機は近距離しか使えないやつだ、つまりお前もこの港のどこかにいるというわけだ、
 さっきお前の車と思しきものを見たぞ、大方テメエはそれでここからトンズラするつもりだろうがそうは行くもんか、
 この港は既に俺のボディ−ガ−ドが包囲している、テメエを逃がさねえためにな、殺し屋は依頼されたら「YES」といえばいいんだ」
実際、その港は彼のボディ−ガ−ドたちによって包囲されていた、そして彼のそばにいたボディガ−ドは一斉にロボットを蜂の巣にした
「テメエが「NO」というなら、テメエもこいつのようになるぞ、ふん、バカな奴め」
ジャイアンは不敵の笑みでそう言い放った、そばにいたボディガ−ドも同じような笑みを見せていた。
ジャイアンとそのボディガ−ドが包囲したにもかかわらず、それから一向にそれらしき人物は見つからなかった、
しかし5分後異変は起き始めた、連絡の取れないボディガ−ドが現れ始めたのだ。
そして、ジャイアンのそばにいたボディ−ガ−ドがこんな事を言い始めた
「テック・ジャイアン議員、もしかして連絡の取れなくなった者たちはもしかすると」
「そんなバカなはずあるもんか!! テメエ等はみんな陸軍など地上戦経験者だろ、それがたかが殺し屋に返り討ちに会うはずが無い!!」
返事は無かった、はじめは杞憂だと納得したものかと思ったが、どうも変だ連絡も取らないとは、
そう思いジャイアンはそのボディガ−ドの方を見ると、そこには後頭部を撃ち抜かれたボディガ−ドの死体があった、そして全身を黒いタイツで覆った黒い覆面の男がいた
ジャイアンは慌てて他のボディガ−ドと連絡を取った、だが誰からも応答は無かった。
ジャイアンはかつて味わった事の無い恐怖に襲われた
「ひっ!! そ、そうだ、か、金で解決しよう、いくらがいい? お前の言い値でいいぞ」
「言ったはずだ資格と札束は別だと、お前に俺の依頼人になる資格などは無い、札束さえあればなんでも出来ると思ったら大間違いだ、
 それにお前は俺の殺人の証言者だ」
男は拳銃をジャイアンに向けた、ジャイアンは慌てて逃げようとした、だが無駄だった、ジャイアンの眉間に一発の銃弾が撃ち込まれたのであった。
その晩ダニエルはなかなか床につけなかった、年をとると眠りにくくなり、
しかもその眠りも非常に浅いものだからである、そして寝室に人影らしきものが現れた、
ダニエルははじめ幻覚かと思ったがどうやら違うらしい、そしてその人影の手には拳銃が握られていた
「...そうか、なるほどそういうことか、お前のル−ルの中には依頼人が裏切った場合、その仲介人も始末されるというのがあったな
 大方、ジャイアン議員がお前さんを裏切ってわしの下に来るように仕向けさせたのだろう、こうなる事は覚悟しておったんじゃ、
 いろいろとすまなかったな、X」
そして、銃弾が一発放たれた。
ク−パ−がジャイアンの役宅についてどれだけ時間がたったであろうか?
既に夜は明け、日の出の時刻となっていた。
結局ジャイアン議員は帰ってこなかった、これは私にもっとよく考えて行動知るという掲示なのだろうか?
ク−パ−がそう思っていたとき、何気につけていたカ−ラジオからニュ−スが流れた
「昨夜、テック・ジャイアン上院議員が射殺死体として発見され...」
「一体誰があの男を?」
ク−パ−は独り言をつぶやいた、そして職場に戻ったのであった
「主任、ずいぶん時間がかかられたようですけど、一体何の用事だったんですか?」
「いや、ちょっとした杞憂をしていただけだ、さあ仕事に戻ろう」
ク−パ−は再び、山ほどあるエンジェル隊のポルノビデオを処分し始めたのであった。
あれから半月がたった、ク−パ−たちは相変わらず忙殺の日々である。
「これ全部エンジェル隊のポルノシ−ンのテ−プか!?」
彼等はダンボ−ル箱一つに山積みされたビデオテ−プの始末に追われていた
「主任、このままではキリがありません、この際マイヤ−ズ大佐とエンジェル隊にこのビデオを見せてみてはどうでしょうか」
「そうだな、よしすぐにマイヤ−ズ大佐とエンジェル隊にアポを取れ! ただし一人一人別々に来る様にするんだ」
早速ク−パ−たちはタクトとエンジェル隊に彼等の仕事場に来るようにアポをとったのであった。
「こちらです。」
タクトはク−パ−という男に突然来るように呼び出され、エンジェル隊の活躍のインタビュ−でも行うものだと思いアポに答えたのであった。
だが、その部屋にあったのは殺風景な机とダストシュ−トと目の下に熊を作っている6人の男たちであった、そういえば案内したこの男の目にも熊がある。
「これをご覧なってください」
男は机の上においてあった投影機を操作した、そこに写ったのはエンジェル隊のSEXシ−ンであった、相手が誰かなど言うまでも無い。
「これをおかずにして眠れないという事か? それともエンジェル隊とSEXしている相手を調べてほしいという事か?」
タクトは相変わらずすっとぼけていた、しかもク−パ−たちが自分を呼び出した理由を誤解しているのだ。
「ふざけるな!! お前がエンジェル隊と寝てるせいでこっちはその揉み消しでもう10日以上も寝てないんだぞ!!」
部下の一人は見当違いのほうを向いて怒鳴り散らしている、タクトはこの男が滑稽に見えた、そして他の部下たちがこの男を取り押さえた。
「違います、あなたに勧告をしたくて呼んだのです、この映像は正体不明のパパラッチが撮ったものです、そのパパラッチがマスコミに売ろうとしたのを
我々が回収したのです、いいですかあなたたちはいまやトランスバ−ルの注目の的なのです、ですからこういった振る舞いは控えていただきたいのです」
タクトはレスタ−みたいなことを言う男だなと思った、実は以前このことでレスタ−に注意された事がありしばらく人目のつかない場所を選んでいたのであった
 しばらく男は説教じみた事を延々と述べていた
「わかった善処するよ、もういいだろう。」
タクトのこの声は反省していないもののセリフなのだが、慢性液に睡眠不足になっていたク−パ−たちはそれに気つかずそのまま彼を帰したのであった。
その後エンジェル隊が別々に一人ずつ、違う時間にやって来た、これは彼女たちにタクトが他のメンバ−とも関係していることを知られ
それによってエンジェル隊の結束に亀裂が入らないためのク−パ−の立てた予防策であった、この試みは非常にうまくいった、ただ一人この女を除いては。
 ミント・ブラマンジュは突然の呼び出しに対し不信感を抱きながらク−パ−という男のもとに訪れた
(一体どうゆうつもりなのかしら? 私をこんな殺風景で暑苦しいところに呼び出すなんて何様のつもりなのですの?)
ミントは彼等に対する不信感のあまりテレパス能力を使って彼等の真意を探ったのだ、祖s手彼等の真意を探り当てた、そうク−パ−の計らいも。
(そんな、タクトさんが他のメンバ−とも関係していただなんて!?)
 ミントはショックのあまりク−パ−の言葉など上の空で聞き流していた、彼女はそこから立ち去ったあと自宅に引きこもり始めたのだ。
ミントはあれから三日三晩私室に篭っていた、他のメンバ−が様子を見に来ても一向に出ては来ない
(みんな私が何も知らないと思って)
そしてミントは恐ろしい考えを張り巡らしていた。
廃工場に6人の人影があった、6人とも男でありそのうちの5人は浮浪者のようであった
残る一人は狐顔の男であった、そして狐の手にはビデオカメラがあった
「しっかしまあ皆さん方、エンジェル隊の痴態を取っているというのに一行にビデオがマスコミに取り上げられない、しかもギャラを返せとせかされる、
 こりゃ絶対トランスバ−ルにもみ消されたな、そこで皆様方に頼みがあるのです、その高嶺の花を犯してもらいたいのです、ただし次にいう人物には手を出さないでください、
 こいつ等は皆様方にどうこう出来る相手ではありません、まずはフォルテ・シュトレ−ン、この女は結構ガ−ドも硬いから狙わないほうが無難ですね、正直言ってテ−プに取れたのも奇跡に近いんですから。
 もう一人はミント・ブラマンジュ、この女はテレパスという相手の心を読む力があります、身の危険をこれを使って察知されれば何にもなりません、後の女は簡単に犯せますからあっしの言う事通りにコトを進めてください。」
いまここでエンジェル隊レイプ計画が練られていた。
トランスバ−ルのガ−デンエリアを一人の女が散歩している、そして子供の背丈ほどある木陰に5人の男たちが隠れていた。
「ヒコゾウ、あの女がエンジェル隊の一人フォルテ・シュトレ−ンですね」
「ああ間違いない」
男たちは狐の忠告を無視しようとしていた、男たちの配置は彼女を包囲するように一人ずつ別々の木に隠れていた
 男の一人が合図を出そうとしたとき、フォルテは銃に手をかけた、男たちは恐怖のあまり彼女をそのまま行かせてしまった。
「あの狐野郎はうかつにヤツに手を出したら、すぐに返り討ちにあって命を落とす事になると見越していたんだ!」
男の一人が誰にとも言うわけでなくそう言った、そして別の男がそういった
「ミントを襲おうとしても、事前に察知されてしまう、あいつは最初からそれがわかってたからあの二人に手を出すなといったんだ!!」
そして男たちは狐の言うとおり、「ミルフィ−ユ・桜葉」、「ランファ・フランボワ−ズ」、「ヴァニラ・H」を犯す事にした。
 蘭花はタクトが他に女(ひと)がいるようなそぶりを見せ始め(実はかなり以前からそうだったのだが)タクトの目を自分だけに振り向かせたかった
そして最近、今まで以上に占いに執着し始めていた、そんな彼女にとってその日シティで新顔の占い館は正に渡りに船であった。
 「というわけでえ、その男をアタシだけに振り向かせてほしいの」
占い館にいたのは、黒装束をまとった男であった(声から男とわかったのだ)
「そういうことでしたか、では目を閉じて下さい、その後起こるコトに耐えれば貴女の望みはかなうでしょう」
 蘭花は男の言うとおり目を閉じた、そのとき何者かに口元を抑えられた、そして強烈な眠気が彼女を襲った。
「ふっふっふ、まんまと引っかかりおって」
「へっへっへ、この女、脳みそ筋肉じゃねえのか」
いつの間にやら蘭花の背後にはこれから彼女を犯そうとしている男たちがいた。
 「それでは、満足したらもう一度彼女に薬をかがせてここに連れ戻すのですよ、もちろん服も着せてくださいね」
占い師はそういうと黒装束を脱いだ、それはなんと男たちをけしかけていた狐男であった! 
蘭花が目を覚ますとそこは漆黒の闇の世界であった、しかし目の辺りに何か押し付けられている感触からして
目隠しされているのはすぐにわかった、しかも手首と肩と足首と首に何かが食い込むような痛みが走った。
彼女は目隠しされた上に仰向けに大の字で宙吊りになってたのであった。
 「やあ、蘭花ちゃんお空を飛んでる気分は。」
 「へっへっへ、俺様が蘭花タンに縄を結んだんだぜ。」
 「蘭花たん、アソコからいやらしい露出てるよ。」
 「ほおらいったでしょ、蘭花チンはM女だって。」
 「蘭花・フランブワーズ、ただいま性的興奮状態になっています。」
 蘭花は男たちにわが身に起こっていないことをあたかも起こっているように話していた、そして彼女はこれから
わが身に何が起こるかを察し、必死に振りほどこうともがいた、しかしもがけばもがくほど縄は彼女に食い込む。
 「だ、誰よあんたたち、アタシにこんなことしてただで済むと思っているいるの!!
  第一アタシには彼しか。」
 「なにいってんだよ、俺はタクト・マイヤーズだぜ。」
 「嘘よ!! 声が違うじゃない!!」
 「しょうがないじゃねえか、タクト・マイヤーズなんだから。」
 「実は俺もタクト・マイヤーズなんだぜ。」
 「俺もタクト・マイヤーズなんだよ。」
 「あ、俺もタクト・マイヤーズだぜ。」
 「へっへっへ、俺様だってタクト・マイヤーズだぜ。」
 そして、声の数からしておよそ5人の「タクト・マイヤーズ」たちは蘭花にその毒牙をかけていった。
男の一人が蘭花の右乳首に吸い付き、別の男または同じ男が彼女の左胸をもみ
そしてもう一つの男の手が彼女の陰核をいじくりまわし、別の手が彼女の秘所を指でかき回し
そして別の手が彼女のアヌスをかき回した。
(タクト、助けて...)
 蘭花は必死に心の中で助けを求めた、下手に抵抗すると殺される。 そう思った彼女は抵抗をしなくないで男たちのなすがままになっていた。
 「さて、前戯はこれでにしていよいよ本番にします。」
 「いよっ、待ってました。」
 「俺のチンコがいよいよ。」
 「うおー、あの蘭花が俺のものに!!」
 「もう待てんぞ!!」
 そのあと、男達は何かの話し合いをし始めたしばらくして男たちは何かを決めたようであった
 「じゃ、マンコは俺が。」
 「蘭花タンのお口は俺が。」
 「俺は、蘭花たんのこのお胸で。」
 「俺は、蘭花チンのお尻で。」
 「これから蘭花・フランボワーズのテコキを体験させてもらいます。」
 そして男たちは彼女を犯し始めた。
男は彼女の秘所とアヌスにほとんど強引な挿入をし、彼女の胸に自らのものを強引に挟み込ませ
そして彼女の口に強引に男根をねじ込ませ、そして最後の男が彼女の手にはんば強引に男根を握らせた。
 「うおー、こいつはすげえ締め付けだ!!!」
 「後ろのほうもスゲエぜ!!!」
 「うおー、胸も結構いいぜ!!!」
 「おしゃぶりもうまいぜ!!!」
 「ワオ!! こんな凄いテコキ初めてだぜ!!!」
 目隠しが彼女の涙でしみついていることなどお構いなく男たちは彼女を犯し続けた。
そして男たちの精液は、彼女の全身にかけられた、彼女はその後も男たちにかわるがわる犯され続けた、そしてついに。
 「ああっ、タクトのでいっぱい、タクトもっと頂戴!!」
 そして男たちのあくなき陵辱が終わると男たちは再び彼女に薬をかがせたのであった。
蘭花が目を覚ますとそこはさっきの占い館であった。
「いかがでしたか、今のは私が見せた幻です。」
 蘭花は最初この男の言葉を疑った、だがだんだん男の言葉を信じ始めていた
元々占いを過信する蘭花である、占い師の幻といわれればそうだと信じられる女だったのだ。
 「これで貴女の望みはかないますよ。」
 「えっ、ホント!! うわー、耐えた甲斐あったわ。」
 蘭花は満足した顔で占い館から去っていった。
 「へっへっへ、あそこまで簡単にだませるなんて先生もなかなかの悪ですなあ。」
 「ふっふっふ、言ったでしょあの女は簡単に落とせるって。」
 「先生、この調子で後の二人もお願いしますよ。」
 「そうそう、これは今日の仕事代です。」
 狐男は札束の入った封筒を男たちに渡した、男たちは満足な顔とと下品な声で占い館から去っていった。
その後狐男は、館を処分した、そして人気のない森林に向かうとこう一言つぶやいた。
 「ふう、これで残るはあと3人ですわ。」
 そして狐男から、まるで昆虫の脱皮のような要領で中からミント・ブラマンジュが出て来たのであった。
ミントの復讐はまだ始まったばかりだった。
 男達は街道でじっと息を殺し、静かにある女を待ち伏せしていた、しばらくすると
その街道に緑の髪の小さな少女「ヴァニラ・H」があらわれた。
 「よし行くぞ」
 男の一人の合図を下に、一斉に男達は力ずくでヴァニラを掻っ攫ったのであった。
ヴァニラは薄暗い廃工場につれさらわれると男達に一気に服を引き裂かれ、
そしてまだ幼さの残る体を乱暴に玩んだ。
 「へっへっへ、これがミントならもっといいんだが。」
 「ああ、年不相応の幼い体はいいよなあ」
 「でも絶対失敗するんだし、こいつで我慢しようぜ。」
 「おいおい、俺ははじめからこいつ狙いだぜ。」
 「何言ってんだお前、蘭花のとき真っ先にマンコにチンポぶちこんでたじゃんかよ。」
 「嫌、離してください。」
 ヴァニラは必死の抵抗をするも秘所とアヌスを男達の薄汚れた男根にねじ込まれ、
その小さな口にも男の薄汚い男根がねじこまれ、その小さな両手には残る二人の男根が握り締めさせられた。
 ヴァニラは意外にも秘所もアヌスも男達の男根をすんなり受け入れられた。
 「へっへっへ、やっぱお相手がいたのか。」
 男達は薄笑いを浮かべながら彼女を犯し続ける、そして彼女の悲鳴を無視しかえって腰の注送を更に激しくする
そして男達は彼女の全身にその汚い精液をかけ、しかもかわるがわる犯したのであった。
ヴァニラを犯しつくした後、その行為の一部始終を収めたビデオテープを狐男に渡し
そして報酬をもらうと下品な笑いをしながら去っていった、そして安全を確認したミントは変装をとき
ある人物のところにむかっていった。
ミントはフォルテの自宅へと向かい、彼女のポストに封筒をいれた、封筒の中の手紙には
「タクト・マイヤーズは蘭花と関係を持っている。」というものであった。
 ミントの目的はあくまで他のメンバーがタクトから引き剥がす事であった、そして
フォルテの性格からすればこの封筒の文章でタクトから離れるのに十分な情報であり、更に
蘭花をタクトから離すといういわば一石二鳥の作戦であった、そしてミントは最後の標的
ミルフィーユ・桜葉を彼等に犯させるかどうか悩んでいた、ミントからみて最もタクトと出来てるとは思いたくない人であり
何より彼女を信じたかったのであった。
 「はあ、こうなったら彼女に直接確かめないといけませんわ。」
 ミントはミルフィーユを後日呼び出す事にしたのであった。
「ミント、話って何ですか?」
 ミルフィーユは何の屈託もない笑顔で話しかけてくる、対するミントは屈折しきった心で
ミルフィーユに話を振った
 「ミルフィーユさん、タクトさんとはどうなのですの? つまりその、夜のほうとか...」
 「あっ、タクトさんはね、もうHがすごい上手なんですよ、私なんか途中で失神しちゃったくらいなんですから。」
 ミルフィーユはミントの黒い憎悪など知る由もなくタクトとの性生活を赤裸々に話した。
 「わ、わかりましたわ、とりあえずそれは置いといて、ミルフィーユさん、あなたそのカチューシャのお花そのお花何とかしてくれません事、
  私花粉症で困っているのですよ。」
 「あっ、今度から気をつけますね。」
 その後もミントとミルフィーユは当たり障りのない雑談を繰り返した、そしてミルフィーユと別れた後
ミルフィーユを彼等に犯させる事を決心したのであった。
 男達は、闇夜の影に静かに息を殺し最後の標的である「ミルフィーユ・桜葉」を待ち伏せしていた。
しばらくすると、ミルフィーユは楽しそうに鼻歌を歌いながら散歩をしていた。
 「よし、行動開始だ。」
男達は合図とともにミルフィーユの前に立ちはだかった。
 「お嬢さん、女性の一人歩きはいけませんよ。」
 「おじさんたちがちゃーんと、付き添わないとね。」
 「そうそう、世の中けだものがいっぱいいるし。」
 「オジサンたちといっしょに散歩しないかい、いいところ知ってるよ。」
 「あそこなら絶対安全だしね。」
さすがのミルフィーユもこの男達には警戒心を抱いていた、だがその警戒心は微々たる物であったためミルフィーユは男達の後をついていたのであった。
「へっへっへ、ほんとについてきやがったぜこの女。」
 「ほんとにこいつアホだぜ。」
 「お嬢さん、昔ママに教わらなかったかな? 知らない人についていくなって。」
 「いけないお嬢さんだ、親の言いつけを守らないなんて。」
 「ここは大人であるオジサンたちがお仕置きしないとね。」
男達はミルフィーユを廃工場に言葉巧みに連れ込むと、彼女を羽交い絞めにして両手に手錠をかけ
さらに猿轡をさせられた状態で顔を地面の方向に押し倒されたのであった。
 「むひゃ、ひゃひぇえひゅぎゃひゃみ(嫌、止めて下さい)」
ミルフィーユの抵抗も無視し男の一人が彼女の服に手をかけたそのとき。
 「そこまでだ。」
突如、別の男の声がした、ミルフィーユは男達に押さえられていたためその声の方角に振り向けなかったが、
男達ははっきりとその方角に振り向けた、そこには短髪のサングラスをかけた身長およそ180cmの中肉にして筋肉質の男がいた。
 「なんだてめ...」
男の一人がサングラスにガンを飛ばそうとしたとき、銃声が響いた、その男は眉間に一発の銃弾を受け即死であった。
更にサングラスは残る3人も手にしていたリボルバ−で驚異的な早撃ちで始末した、残るは男一人女一人となっていた。 
「お前達の黒幕は誰だ?」
サングラスは残る一人の男に質問を始めた。
 「わ、わかったそいつのところに案内する、だから撃たないでくれ。」
サングラスは一発銃弾を放った、銃弾はミルフィーユの手錠の鎖に命中した、
そしてサングラスはそのまま男に銃を突きつけたまま狐男の下に案内させた。
「おい、俺だここを開けてくれ!!!」
男達の密会場所に連行された男がサングラスに銃を突きつけられながらドアを叩いていた。
 「そんなに慌てんなよ、ほら開いてるぞ。」
ドアが開いたとたん、男はいきなり助けを求めながらドアの向こうに逃げ込んだ、サングラスはこの男を始末して中に入った。
 中に入ってすぐに狐男、いやミント・ブラマンジュの着ぐるみ姿が出迎えた、ミントは着ぐるみの表情にもあらわになるほど
驚愕した顔であった。
 「お、おまえは、そ、そうだ思い出したぞ!!! ミルフィーユ・桜葉には恐るべき幸運があることを
  お前はそのつもりはないかもしれないが、彼女の幸運がお前を呼んだのだ!!!
  そして気がついたぞ!!! タクト・マイヤーズはエンジェル隊だけでなくシャトヤーンとシヴァの二人にも手を出していて
  エンジェル隊に対するあっしの行動が皇族の連中にも向けられているとおもって、皇族の誰かにお前は雇われたんだ!!!
  きっとそうだ、そうに違いない!!!」
 サングラスは無言でミントに銃弾を放ったのであった。
 それから4時間がたった、ミントは着ぐるみを脱ぎ捨て、ビデオテープの安全を確かめていた。
あの着ぐるみは、防弾性能が非常に高く、更に血糊まで用意されている上、死んだ振りが出来るように
今回のような事態になった場合、内部に気絶させるだけの電流が流れるようにしていたのであった。
 「どうやら、無事みたいですわ。」
 「それが、お前がけしかけた男達がとった陵辱ビデオか。」
 「!!!!!」
なんと、去っていたと思っていたサングラスがそこにまだいたのだ!!!
 「ど、どうして着ぐるみのトリックが!!!」
 「銃を長い間扱っていると、当たったものが何かが手ごたえとしてわかるようになる、そうたとえマッチ棒の先っぽでもな。」
 サングラスはそういいながらリボルバーの装填をしていた。
 「俺の仕事はお前が思っていたのとは違って、エンジェル隊にまとわりつくパパラッチの始末でな。」
ミントは死を覚悟した、そして銃声が彼女の耳に届いた。
 これが死ぬという事なのだろうか? 
ミントの体には全く痛みがない、ミントは不審に思い目を開けてみると、ビデオテープとカメラが
銃弾で壊されていたのであった。
 「きっと、あの男を雇った依頼人は私達エンジェル隊を生かすように注文をつけていたんだわ、
  それか、私達が生きていないと契約違反になるような相手だったのかもしれませんわ、
  どちらにしてもこれはあの男からのこれ以上ない警告ですわ。」
サングラスの銃弾はミントの心を撃ち抜いたのであった。
 「仕事は終わった、だがあんた達は大きな勘違いをしていたようだ。」
 「えっ、それではエオニア軍団の残党の仕業ではないというのかね、X?」
 サングラスは公衆電話を切った、そして近くのバスターミナルでバスを待ち始めた、
彼の後ろに二人の男が話をしていた、その話の内容はXには取るに足りないものであった。
 「実はさあ、このあいだ女房に浮気したのばれてさ、俺の愛人の家に立てこもりやってさ、
  今女房は刑務所にいるんだ、しかも愛人のほうもこの事件のせいで破局しちまったし。」
 「浮気された女っていうのは男よりも浮気相手の女を憎む癖が昔からあるのさ、
  女ってもんはは独占欲が強い生き物なのさ。」
 「おおこわ、後で女房に謝んなくっちゃ。」
 「ま、男はとにかく浮気したがる生き物だがな。」
 「はは、それなんとなくわかる気が...」
 「おっ、バスが来たぞ。」
 「違うよ、このバスじゃないよ、俺達が乗るのはこの次のバスだろ。」
 「そうかそうか、うっかりしてたぜ。」
そしてXはバスに乗ったのであった。

「パパラッチの餌」   FIN



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