フォルテ×ノーマッド

「いきますよ。フォルテさん」男は硬くなった己自身を濡れそぼった秘部にあてがう。
「やめろっ…ここじゃ…皆が来ちゃう…ッ」
彼女がぶるぶると首を横に振って悲願するが、そんな事はお構いなしに
欲望の塊を彼女の中に埋めていく。
「ああ…っ、いやだ…いやだっ…」
彼女の叫びも空しく、男は抽選を開始した。
ぐちゅぐちゅと結合部の蠢く音が給湯室に響き渡る。
「イヤだと言ってる割にはここはこんなになってますよ」
膨らんだ彼女の敏感な部分を指で刺激してやると、フォルテの背中が大きく震える。
「あっ…ああっ…」下から大きく突き上げられて、抑えきれない声が吐く息と共に出てしまう。
もうダメだ…そう思ったその時。

「ミルフィーユ・桜庭。只今戻りましたー」
明るい声が隣のブリーフィングルームから聞こえてきた。
「や、やばい!アイツ帰ってきた」フォルテが驚いた顔で声のする方を向く。
「あれ?誰もいないんですか?」暫く皆を探していたミルフィーユだが
この部屋が無人な事がわかるとふぅ、とソファに腰をかける。
「あ、そーだ。お茶にしようっと!」
(げっ!!)給湯室に向かってミルフィーユの足音が近づいてくる。
フォルテは慌てて入り口のスクリーンが開かないようにロックをかけた。
「あれれ〜?…内側から鍵がかかってる。なんでだろ」
(間に合った…)ほっと肩を撫で下ろすフォルテ。
このまま彼女が立ち去るまでじっとしていれば大丈夫…そう思って安心していたのも
つかの間――――
「ひゃあっ!?」
思わず大声を上げてしまった。繋がったままだった秘部をまた後ろから
揺さぶられたのだ。それはゆっくりとした動きだったのだが、予想していなかった
出来事に体が大きく反応してしまった。
「ば、ばかっ!」
原因の主の男を小声で小突く。
「その声はフォルテさん?中にいるんですか?」
バレた…!汗がどっと噴き出す。
でも中にはは入れないのだから、ここで上手く言いくるめれば…
「あ、ああ。ミルフィーユ、帰ってたのか」
少し声が上ずってしまったが、気にせずに話を続ける。きっと話が途絶えたら
ミルフィーユが不審に思う…
「フォルテさん、ドアが開かないんですよ〜そちらから開けてもらっても
いいですか?」
「う…あ、待って」
こう話している間も後ろから絶えまなく攻められ続ける。硬くなった乳首を
指で摘んでみたり、耳たぶを舌で舐められ擽られたり。
下からも小刻みに膣内に振動を与え続けられ、息が乱れる。
(だ、ダメだぁ…おかしくなりそ…頭働かない…くそ)
落ちそうになる頭を必死でフル回転させ、何とか言い訳を考える。
「あ、いや…実はこっちからもロックが外せないんだ。壊れちまったのかな?
悪いがメンテナンスの人を呼んできてくれ」
「了解です。あ、フォルテさんは大丈夫ですか?ずっと閉じこもったままでしょう?」
「あ、あたしは大丈夫……ッ!いいから早く行ってきて…!」
クリトリスを指でつつかれ、悲鳴を上げそうになるのをぐっと堪えて
ミルフィーユに返事をする。「わ、わかりました」ミルフィーユは最後のフォルテの
返事をよっぽどの緊急事態だと思ったのか、小走りにエンジェルルームを出て行った。
(わ、悪い…ミルフィーユ…)
心配してくれたミルフィーユの事を思うと胸がチクリと痛む。
(で、でも…もう…!)
気が抜けたのかズルズルと床に肩を落とす。それでも繋がった下部はそのままなので
フォルテはお尻だけ突き出した状態になる。
「邪魔者は消えましたね…私も思う存分動けます」
男はフォルテの肉付きのいいお尻を両手で掴むと中を貫いた。
「あああ…ッ!」後ろからくる快感にフォルテの目が潤む。
「ん…んんッ…ん…ん!」奥を突くたびに漏れる声。
男はフォルテのくぐもった声に違和感を感じて彼女の顔を覗き込んだ。すると
彼女は声が出ないように自分の指をきつく噛んでいた。あまりにも歯に力が入りすぎて
白い指からはうっすらと血が滲んでいる。
「やれやれ、何やってるんですか。もう誰もいないんですから声出しちゃっていいんですよ」
「…お、お前なんかに……声聞かれ…たく…ない…!」
顔を赤くして精一杯の反論。
「何子供じみた反抗してるんですか」
「う、うるせー…」
そんな態度に男はため息をつくと、フォルテの脚を片方は自分の肩に、もう片方を
腕で担ぎ上げる。
「あ!?な、何?」ぐるりと体勢を変えられ持ち上げらた。不安定な格好になり
思わず壁に手をつけて体を安定させる。不思議そうに男を見つめていた彼女だが
そんな顔つきも一瞬で変わる。
「ひゃッ!」
激しく下から突き上げられたのだ。自分の重みが加わって膣の一番奥まで
衝かれてフォルテが身を捩る。
「声を出さなきゃいけない状況にすればいいんですね。まったく手のかかる人だ」
ガクガクと全身が揺さぶられて、動くたびにストレートの髪がさらさらと揺れた。
「あ、あっ、ああッ、やぁっ、あっ」
鼻にかかった声が出てしまう。また手で自分の口を塞ごうとするが、男によって
変えられた体位のバランスが悪く、支えている手を離そうとすると自分が
倒れそうになる。
どうする事もできなくて、嫌でも耳に入る自分の喘ぐ声に羞恥心を感じる。
「あっ……んッ…い、いじわる…お前なんか…嫌いだ…」
「結構です。私も貴方が嫌いです」
一瞬…ほんの一瞬だけ、彼女が悲しそうな顔になった気がする。
…気のせいだ。男はそう思う事にした。
(だって、私の最愛の人とコイツはこんなにも違う)
空いた手で大きな乳房を力強く揉む。
(胸の形だって…)
ガクガクと揺れるフォルテの体。体の動きに合わせてストレートの髪がサラサラと揺れる。
(髪だって)
「あ…いやぁ…もう…あっ…あああっ!」
(声だって…)
「くっ…!」男は限界を感じ、フォルテの一番奥まで自身を突きつけた。
ドクドクドクッ!
白濁した液が膣内に解き放たれる。
フォルテの中は痙攣しながら、その熱い欲望を飲み込んだ。

* * * *

ヴォォォォォ…
換気扇をつけると、情事の匂いが給湯室から抜けていく。
男は腰を下ろしたまま動かないでいる彼女の傍へ寄ると、フォルテは気配に気づき
こちらを睨んだ。
「鬼。アクマ。性根が腐ってる。本ッ当性格悪いよなお前」
「どうでもいいですが、早くここを出ないとミルフィーユさん帰ってきちゃいますよ」
罵声を無視されてムッとするフォルテ。だが何時まで経っても腰を上げようとはしない。
男が苛立ちながら彼女の顔を覗くと、フォルテは目線を逸らして躊躇いがちに声を出す。
「…た、立てないんだよ…」
体に力が入らないのか、足が少し震えている。
彼が手を差し伸べてやると彼女は照れくさそうに少しはにかんで手を取った。
汗で髪の毛が顔に張り付いているのを手で整えてやると、きょとんとして
彼女が男を見つめた。
「何だぁ?妙に優しいじゃないか」
「ただそのボサボサの髪の毛が気になっただけです。一応女なんですから、
身なりぐらい気をつけたらどうですか」
「一応女ってゆーな!」
いつもの漫才調のおしゃべり。彼女とはそういう関係。
ただのそういう関係だ。
「あー…そうだ、ミルフィーユになんて言い訳しよう…まいったなぁ」
言って髪の毛をかきあげる。赤い髪の毛がサラリと流れた。
(私の好きな人の髪の色はは癒しの緑。髪の毛だって、ストレートじゃない。綺麗な巻き髪)
「なぁ。お前、いいアイデアとかない?」
自分を見つめる瞳。垂れた青い瞳にきりっとした眉。
(私の好きな人は大きな円らな赤の瞳。少しつりあがった目。貴方とは違う)
「なんだよ。何も思いつかないのかよ。自慢のCPUはどうした」
(身長だって、体格だって、声だって…)
「おンめぇ話聞いてんのかよ!!」
バシッ!!
後ろから痛恨の一発を食らう。前によろけつつ体勢をなんとか整える。
「今のお前の体じゃ銃使えないからなぁ。ま、ありがたく思いな」
意地悪そうな笑みを浮かべる。
「まったく、貴方という人は…だからイヤなんですよ。男女は。
…嫌いだなぁ。フォルテさん」
自分に言い聞かせるように呟く。
「あたしも嫌いだよ。ノーマッド」

そう、気づいちゃいけないんだ。自分の奥にある気持ちに。

・・END・・



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