姐さんって可愛い

 エルシオール艦内の喫茶店。そこには、いつものようにエンジェル隊の面々が楽しげに
会話をしていた。
「でねでね、これがすごいんですよー」
「はいはい、ミィルフィーの凄いはもう聞き飽きたから」
「あ、皆さん、紅茶が来ましたわよ。えーと、ミルクティーは」
「…(挙手)」
 いつも通りの午後の休憩。そこに近付く一人の人物が居た。
「くぉらーーーーーーーーーーーーーーーーッ」
 びっくりした4人が振り向くと、ものすごい形相で立つフォルテの姿があった。
「あれ?フォルテさん、どうしたんですか」
「あんた昨日からタクトの艦に行ってたんじゃ」
「ま、まさか、三下り半を叩きつけられたのでは……」
「……」
「ミントさん、三下り半ってなんですか」
「あれでしょー、時代劇とかでダンナから渡される」
「蘭花さん、詳しいですね。でも、フォルテさんいつ結婚したんです?」
「いえ、あくまでものの例えですから」
「………」
「ちがーーーーう」
 好き勝手に盛り上がる4人を、フォルテの声が制する。
「誰だっ、あたしとタクトを相部屋にしたのはっ」
「なにか……問題がありますか」
 なぜ怒っているのか理解できない、という表情でヴァニラが答える。
「そうよ、別に部屋が一緒でも困ることないでしょ」
「フォルテさん、仲良しが一番です」
「同じ部屋に住めない程、お二人の関係は冷え切っておられるのですか?」
「そ、そういうのじゃなくてな、ほ、ほら、部下たちの手前とか、そういうのがあるだろ、
色々と」
 フォルテの言葉に、蘭花が意地の悪い笑みを浮かべる。
「そんなこと言って、昨日は相部屋なの二人でよろしくしてたんじゃないの?」
「ななななな、何を」
「だって、首のとこキスマークついてるわよ」
 蘭花の言葉に、フォルテの手が反射的に首筋を押さえる。
「……やっぱり」
「フォルテさん……タクトさんとはもうそこまで」
「…………」
「ミントさん、よろしくってなんです?」
「わ、私の口からはとても」
 ミルフィーの問いに、ミントは顔を真っ赤に染める。
「有性生物が行う生殖行為のことです」
 代わりに、ヴァニラが答える。
「ああ、分かりました。暖かくなるとオス犬とメス犬が腰をカクカク振ってやるやつです
ね」
「ミ、ミルフィーさん、それはちょっと」
「あ、あんたって、時々とんでもないこと言うわね……」
 思わず身を引く蘭花とミント。
「ぅぅぅぅう、うわーーーーーーーーーーん」
 フォルテは、真っ赤になった顔を押さえて半泣き状態でダッシュで喫茶店を出て行くの
だった。


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